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monologue
< または日記 の・ようなもの >


神社の境内にも秋の気配が…
拾ったドングリで独楽を作ってみました。

1999.09


99/09/29
 午後起きて床屋へいく。しかし一昨日の徹夜の疲れがまだ抜けないぞ。うーむ。


トキワ荘メニュー
キャベツだけ炒め
 土曜日に NHK教育の「時の記録・NHK特集選」で『わが青春のトキワ荘・現代まんが家立志伝』(本放送は、1981/5/25)が再放送された。
 トキワ荘というのは、最初にそこに手塚治虫が住んだのをきっかけとして、後に寺田ヒロオ藤子不二雄石森章太郎赤塚不二夫鈴木伸一などが住み、昭和30年ごろにはまんが荘と呼ばれるようになったという、伝説のアパートである。
 番組は、そのトキワ荘が取り壊しになるということで、かつての仲間が集まって開かれた同荘会の模様を中心に、81年当時のまんが界の世相をとらえたドキュメンタリーだ。
 でもって、昨日、録画しておいたこのビデオを見たら、中に、トキワ荘メニュー“キャベツだけ炒め”というものが出てきた。当時、石森章太郎の炊事係をやっていたという赤塚不二夫が作ったものらしく、キャベツだけを炒めて塩味をつけたものだという。なかなかおいしそうなので、今夜の夕食はぼくも、トキワ荘の大先輩方にあやかって、それを試食してみることにした。
 さてそのお味は…さすがに塩味だけだとアレなので、ぼくは中華調味料をちょっと入れたけど、うーん、なかなかイケますね、これは!! また今度作ろうっと!!
 しかし現在では、この番組に笑顔で登場している手塚治虫、寺田ヒロオ、藤子・F・不二雄、石ノ森章太郎と、すでに何人もの方が故人になられているわけで、時代の流れをヒシヒシと感じてしまいます。

99/09/28
 朝11:00、単行本の原稿が予定したところまで書き上がったので、e-mailで編集長の渡辺くん宛てに送って寝る。

 夕方起きたけどボーッとしてただけで、もう日付けが変わっちゃったい。もったいない!!

99/09/26-27
 自宅で仕事。今日は徹夜だっっ!!

99/09/25
 ふと気がつけば、今月はまだ柴又名画座を1度しか開館していないぞ。ということで今月2度目の柴又名画座、本日のプログラムは、今さらながらのアメリカ版 『GODZILLA ゴジラ』 を上映。まだ見てなかったんだよぅ。 comment and picture

99/09/24
 13:00、高円寺のリイド社で「リイドコミック」打ち合せ。9月27日発売の「リイドコミック」をいただく。これには、ぼくがシナリオを書いた大島やすいち先生のまんが『探偵屋の女房』の第24話「デジタルな罪と罰」が掲載されているのだ。
 それと、もともとフリーだった担当編集のW辺氏が編集部を離れるとのことで、W辺氏から後任のM井氏を紹介される。M井氏は入社4年目のまだまだフレッシュマンな編集者である。
 W辺氏は来月からは音羽系の少年誌で仕事をされるとのことで、編集者もなかなか就職できないこの時期にすぐに次の仕事が見つかるとは、W辺氏が優秀だったということですね。

 14:30、神保町へ移動し、新企画社で編集長の渡辺くんと、単行本のスケジュールの再調整打ち合せ。今まで1章書くのに1ヵ月近くかかっているのを、10日に1章のペースで書かないといけない見込みだ。エンジン全開でがんばらないと。

99/09/23
 今日は晴れ。ずっと天気が悪かったけど、やっと洗濯ができた。

 パソコンに向かって、昨日まで書いたところをざっと読み返してたら、書き直したい部分が出てきしまった。それでそこを書き直しているうちにすでに夜。あまり進まない。書いている原稿の内容自体はぼくが大好きなネタなので、書くことそのものは楽しいんだけど、ページが遅々として先へ進まないのがもどかしい

99/09/22
 原稿の遅れがどうしても取り戻せない。そこで新企画社編集長の渡辺くんに電話で進行状況を説明し、金曜に編集部へうかがって、再度スケジュールを立て直すことを決める。渡辺くんにもかなり迷惑をかけてしまっていて、恐縮しっぱなし
 またそれに関連して、まだ図書館に行って資料調べをする作業が残っているのだが、それは大学の後輩にアルバイトを頼むことにした。すでに資料の本代などでかなり持ち出しになってるから予算的には厳しいんだけど仕方ないやね。

99/09/20-21
 自宅で仕事。

 夜、コンビニでドリンクやレトルト食品を山ほど買い込み、明日と明後日は一歩も外出せずに仕事に集中する予定だ。

99/09/19
 自宅で仕事。今日こそ話題なし。サビシーッ。

 夕方、気分転換に自転車で隣町まで夕食の買い出しに行き、ひさびさにゲーセンでゲームをやる。しかし特に目新しいゲームはなし。しかし、プレステ2のカーレースゲーム、楽しそうですね。ボディに周囲の風景が映り込んでいたりするリアリティが楽しそうです。

99/09/18
 自宅で仕事。特に話題なし。サビシーッ。

 あまりに寂しすぎるので、深夜、友人を誘い出してガストで夜食を食べる。ガストは、昔は超山盛りのフライドポテトとか、チョコパというアイスクリームと生クリームにチョコレートシロップをかけただけというシンプルな山盛りチョコレートパフェなど、アナーキーなメニューがいろいろあって楽しかったんだけど、今は普通のファミレスになっちゃいましたねぇ。

99/09/17
 自宅で仕事。今日で終わらせる予定だったところまで、まだ3分の2くらいしか終わってない。ヤバイぞーーー。
 そのくせ、調べ物をしようとパソコンで百科事典ソフトを開いたり、インターネットにつなげたりすると、ついつい関係ないところを読んだり、寄り道したりしちゃうしー。
 ああ…もっと意志が強くなりたいっス…ぼく…(涙)。

99/09/16
 自宅で仕事。昨日雨だったので、今日は洗濯とか掃除とかいろいろ。けっきょく仕事があまりはかどらず、昨日進んだ分がチャラになってしまった。うーむ。

99/09/15
 自宅で仕事。外は台風なのでかえって落ち着いて仕事ができたぞ。

 月も半ばになってしまったけど、ちょっとした時間を盗んで今月初めての柴又名画座を開館。本日のプログラムは、昨日 WOWOW で放送されたライアン・オニール主演の痛快泥棒アクション 『おかしなおかしな大泥棒』 である。 comment and picture

 ところで、机の上に山積みになっていた書類を片付けたら、ちょっと前に自宅の郵便ポストに入っていた、ある寿司チェーン店のチラシが出てきた。この画像はそのチラシの一部をアップにしたものなんだけど…季節がら寿司屋でこのコピーはかなりヤバイのではないだろうか?

99/09/14
 自宅で終日、新企画社の単行本の原稿を書く。エニックスの方もまだ終わってないんだけど、とりあえず新企画社の仕事も進めておかなければならないのだ。手塚治虫なんて月に何十本も連載を抱えて、どうやって頭を切り替えていたのだろう。

99/09/13
 15:00、某雑誌社の編集M田氏と、京成高砂駅近くの喫茶店で打ち合せ。出版業界の人は東京の東の方にはほとんど住んでないから、取材でもなければ先方から出向いてくれることなんてめったにない。今回はかなり異例のことなのだ。ただし、ぼくがもっと偉ーーくなれば、どんな辺鄙な場所に住んでいようと編集長がじきじきに菓子折り持って飛んでくるんだろうけどね(笑)。
 ということで、M田氏との打ち合せを終えて外へ出たら雨。やっぱうちの近所で打ち合せだなんて、珍しいことしたからか?

99/09/10-12
 新企画社の仕事が遅れぎみなところへもってきて、エニックスの締め切りの方もけっこうヤバくなってきたぞーー。というわけで、この monologue の更新もままならず、エニックスの仕事に集中する。

99/09/09
 今日は珍しく午前中から打ち合わせがあるため、柴又駅AM9時1分発の上り電車に乗る。ということで、プレ2000年問題に関わるトラブルが発生する可能性があるといわれていた1999年9月9日9時9分、ぼくは走る電車の中にいたわけだが、幸いその時間は何事もなく過ぎた。ホッ。

 10:00、神保町の小学館で、新企画社編集長の渡辺くんと、小学館の編集者を交えて打ち合せ。

 11:30、少し時間が空いたので、資料探しのために神保町の古書店を回る。収穫が5冊あった。

 12:30、再び渡辺くんと合流し、一緒に昼食を取ったのち、西新宿の某プロダクションへ行って再び打ち合せ。

 15:00、渡辺くんと別れて、別の打ち合せのために四谷へ向かう予定だったが、自宅の留守電に先方から「本日はキャンセルしたい」との伝言が入っていたため、予定を変更して神楽坂の日本出版社へ。たまっていたデスクワークを片付ける。

 17:30、早稲田のスタジオハードへ行き「コンバットコミック」編集長の松田氏と打ち合せ。

99/09/04-08
 自宅で仕事。ぜんぜん面白くないですね。すみまそん。

99/09/03
 夜、帝国ホテルで開かれたあるパーティに出席。

99/09/02
 自宅で仕事。

99/09/01
 自宅で仕事。

 夜、BS2 で放送されている「BSマンガ夜話」を初めて見た。何度か拾い見したことはあるけど、きちんと見たのは初めてである。
 というのは、ぼくは同じ業界の人たちがまんがについて語るのをテレビで見るのはあまり好きじゃないからなのだ。出演者がいいことを言ってれば悔しいし、言ってることが間違ってたり、突っ込みが甘かったりすればイライラするしで、どちらにしろ精神衛生上よくないからだ。また、これまでこの番組で取り上げた作品の中に、ぼく自身思い入れの強いまんががなかったということもある。
 しかし今夜のテーマは藤子・F・不二雄『ドラえもん』だ。これはイライラしようが精神衛生上悪かろうが、ぜひとも見なければならない。
 というとこで、ビデオの録画予約もセットし、放送時間前からテレビの前に座ってスタンバイして、万全の体制で観賞(拝聴)したのであった。
 それにしても、出演者全員が(司会者も含めて)、皆さんよく勉強されていて驚いてしまう。出演者のひとりであるいしかわじゅんも「週刊アスキー」のコラムで、この番組は予習が大変だ、と言っていたしね。
 ということで、今回も夏目房之介が「ドラえもんは地蔵菩薩である」とか、「ドラえもんのドラマは、のび太の快楽原則によって成り立っている」とかうまいことを言っているのを聞いて悔しくなり、はたまた、「『ドラえもん』には藤子不二雄(A)さんは関わってるんですかね?」と聞かれた岡田某が、「ふたりの分業については、よくわかんないんですよね」とか、ピンボケなことを言っているのを聞いて、「おいおい、誰が見ても『ドラえもん』は藤子・F・不二雄だろう」と突っ込みたくなってイライラしたりして、結局、精神衛生上よくなかったのだった。
 しかしその岡田某も、「第2のドラえもんを描こうとして多くの人が失敗している中で、唯一成功したのが実は『こち亀』なんですよね。実は『こち亀』というのは、『ドラえもん』と同じ構造をしているんですよね」とかスルドイことを言っていて、シャクだけどなるほどと納得させられてしまった。
 ぼくは常々、岡田某はオタキングなどと自称しているわりにマニア度は薄く、その知識量は別として、本当に思い入れを持ってある種の作品群を愛しているマニアな人ではない(つまりオタクではない)と思っているんだけど、例えばこういう部分で一般の人にも「へぇ〜」みたいに思わせるのはさすがにうまいと認めざるを得ない。
 そこが彼がメディアの中で生き残っている理由なんだろうな。適度なバランス感覚と知識を持っていて、それを言葉としてうまくまとめることができる。ならばメディアはオタクだろうがそうでなかろうがいいわけですからね。むしろ彼が本物のオタクならメディアは相手をしきれないだろう。
 ということで、あとからよくよく考えてみれば、本当に『こち亀』は『ドラえもん』なのか、とか疑問もフツフツと沸いてくるわけだけど、とりあえずその場は「なるほどねェ」などと納得させられてしまうわけで、やっぱ彼にはメジャーになるだけの才能があったわけですね。うーむ。


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