『GODZILLA ゴジラ』
(1998年 アメリカ作品)
原題/GODZILLA
監督/ローランド・エメリッヒ
出演/マシュー・ボロデリック、ジャン・レノ
カラー シネマスコープサイズ 139分
遅ればせながら、アメリカ版ゴジラをやっと見た。しかし予想通り、これってゴジラじゃないな。ゴジラのデザインも、作品の背景に流れる思想もまったく別物だし。
けっきょくハリウッドはゴジラのネームバリューだけが欲しかったことがコレではっきりしたわけだ。
仮にこの作品から「ゴジラ」という名前を外しても立派に成立する映画なのに、どうして「ゴジラ」にこだわるのだろうか。
もっともこの怪獣がゴジラでなくなったら、それこそこの映画からは核が失われて空中分解してしまいそうだけれども…。つまりはそれだけ中味が薄いってことか。
それと、何でもかんでもスペクタクルにしてしまうのはいいかげんやめて欲しい。過去にもリメイク版『キングコング』とかでさんざん失敗してるのに。
結局この映画がそれなりに面白くなってくるのは、ゴジラが
ゴジラらしくなくなる
後半からということになる。ゴジラが一度倒されて、それからね。
ここから後の部分をもっとふくらませて、「ゴジラ」という名前を外して自由な発想で作れば、もっと楽しめる映画になったかも知れない。
まぁもっとも、日本のゴジラも復活以後は「う〜ん」だから、あんまし偉そうなことは言えないんだけどね。本家東宝ゴジラよ、がんばってくれ!!
(1999/09/25)
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