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柴又名画座
No.130
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『女体棧橋』
(1958年 新東宝作品)
製作/大蔵貢
企画/佐川滉
監督/
石井輝男
脚本/石井輝男、佐川滉
撮影/平野好美
美術/加藤雅俊
音楽/渡辺宙明
出演/宇津井健、筑紫あけみ、三原葉子、旗照夫、小倉繁、中村彰、植村謙二郎
モノクロ スタンダードサイズ 73分
売春禁止法施行直後だった当時、コールガール派遣と海外への女性の売買を行なう組織があることを察知した警察は、大阪から、組織に面の割れていない特別捜査官(宇津井)を呼び、潜入捜査を開始した。
やがて彼の潜行によって次第に明らかになっていった組織の全容とは…。組織は銀座のキャバレー「アリゾナ」を、提携する外国の組織との連絡の要として利用していた。つまりこの「アリゾナ」こそが、女体売買の棧橋としての役割を担っていたのだ。すなわち女体棧橋である(バーン!)。
ストーリーはかなり単純で、伏線も弱く、登場人物も類型的だ。つい先日、柴又名画座で上映した、同じ石井輝男監督、宇津井健主演の
『五人の犯罪者』
の完成度が高かっただけに、それとくらべるとかなり見劣りがしてしまう。
けれども、当時はかなり好評だったらしく、この後、この作品を原型として、『セクシー
地帯
(
ライン
)
』(1961年)などの
地帯
(
ライン
)
シリーズへと連なっていくのである。
(2000/05/10)
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