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夜、ようやく住所録の整理が終わり、年賀状の印刷に取りかかった時には22:00を過ぎていた。ここ数年、発送する枚数はだいたい300枚前後。宛て名の印刷だけでもインクジェットプリンターで2時間以上かかるのだ。
夜、年末のバタバタによる疲れから集中力が落ちてきたので、今年最後の柴又名画座を開館することにした。上映プログラムは、古澤憲吾監督、植木等主演の名コンビによる東宝喜劇の傑作『日本一の男の中の男』を上映だ! comment and picture
帰宅後、近所のスーパーであわただしくおせち料理とお雑煮の材料を買い込む。
19:00、打ち合わせ後、N川さんと共に徒歩でチャイニーズレストランバー唐寿里(とうじゅり)へ向かう。今日はここで恒例のウイザードイン忘年会が開かれるのだ。この忘年会では、毎年、ゲストやウイザードインのマジシャンたちが出品した豪華景品をめぐってゲーム大会が開催される。毎年、ぼくはかみや陽子さんの出品する景品を目当てに勝負をしてたんだけど、残念ながら景品をゲットした事は一度もない。
だが、今年こそは! と必勝の気迫で臨んだ今年のゲームは違った!! 何と、ぼくは見事かみや陽子さんのステージ衣裳とオリジナル手作りカレンダーをゲットしたのだ!! しかも何と今年はN川さんもMistyミュウさん出品の手作りマフラーをゲット!!
前にも書いたけど、こういうお遊びのゲームで景品をゲットしたりすると、よく「こんな小さな所で大切な運を使い果たして……」とか言われることがある。だがぼくの経験から言うとこれは全く逆なのだ。つまり、こういうお遊びでもいい景品をかっさらっていくのは、その他の場面でもツキに乗っているという人が多いのだ!! そう! だからぼくとN川さんがふたりとも景品をゲットしたということは……来年の『マジック・マスター』にはもっと明るい未来待っている!! うおおっ、来年もがんばるぜッ!!
17:00、車で練馬区の大泉へ向かう。今日は大泉の焼肉屋さんで、恒例の里見プロダクションの忘年会があるのだ。
19:00、東映撮影所の一角に数年前にオープンしたという総合ショッピングビル・オズスタジオシティに到着。そこに入っている焼肉屋叙々園へ入る。ほどなくして里見さんのご家族とアシスタントたち、そして集英社編集のW邊さんとK下さんが到着。忘年会が始まった。
『HAIKARA事件帖』は現在、最終回が掲載された号が店頭に並んでいるが、最終回の速報集計を含めて、ラスト3回はどれもアンケート結果がとても良いという。終わりに来てアンケート結果が良くてもなぁ、とも思うけど、それはそれで今後のぼくの評価につながることだからヨシとしよう!
14:30、電車で神保町へ。これから日本文芸社のK口さんと打ち合わせなのだが、少し早く着いたので、古書店を歩く。と、ある本屋のレジで会計をしている時に、誰かに後ろから声を掛けられた。振り返ると、ワセダミステリクラブ同期で翻訳家の森英俊くんだった。先日会ったばかりなのに何という偶然。「時間ある? お茶でも飲んでいく?」と言われたが、これから打ち合わせがあるので早く終わったらお茶しようということで、一度別れた。
15:00、電話で日本文芸社のK口さんを呼び出し、いつもの喫茶店クラインブルーで、先日原作をお渡しした『マル暴鑑識官』の資料と作中で使用する図解をお渡しする。『マル暴鑑識官』は、田中つかさ氏の作画が順調に進めば、来年1/31発売の「週刊漫画ゴラク」に掲載される予定です。皆さんぜひ読んでね。
16:00、K口さんと別れ、森くんの携帯に電話してみると、まだ神保町にいるという。そこで再び三省堂の前で待ち合わせ、紅茶専門店でお茶をしながら情報交換。また、来年早々に古本屋巡りをしようと約束して別れる。
夜、『マジック・マスター』次回シナリオ第6稿を執筆。
27:07、完成したシナリオをN川さん宅へファックスで送る。
18:00、待ち合わせ場所の講談社前に到着。しかし近くに駐車場がなかったために、結局、そこから徒歩で7分ほど離れた椿山荘の近くにあったコインパーキングに駐車した。
18:30、講談社前でワセダミステリクラブの仲間と待ち合わせ。ほどなくして参加者が集合したため、お店へ移動する。音羽通り沿いにある「こだわりやま」という鍋料理などを出すお店だ。下戸のぼくとしては料理が美味しい店は大歓迎である。
本日の参加者は、同期でミステリ評論家・翻訳家の森英俊くん、同じく同期でフリーライターでミステリ研究家の野村宏平くん、後輩で作家の霞流一くん、翻訳家で軍事研究家の村上和久くん、F原さん、現役のW辺さん、立教ミステリクラブの方、そしてぼくの8名。
ぼくは席が近くなった村上や野村くんと、ネットオークションでコレクションをゲットした話や古書店巡りの話などで盛り上がった。
21:30、店を出て、すぐ近くの居酒屋へ移動し2次会。しかしひとりも帰らず全員が参加した。途中、ぼくの携帯に「少年ガンガン」のN川さんから連絡が入り、本日打ち合わせができる時間は27:00(午前3時)ごろになりそうだとのこと。実はN川さんは現在、年末進行の真っ最中で超多忙なため、こんなとんでもない時間でないと打ち合わせができないのである。
となれば、ぼくも時間を気にせずゆっくりと二次会を楽しませてもらうしかない。今度は正面に座った霞流一くんと、映画談義に花を咲かせたのでありました。
23:30、居酒屋を出て解散。しかしぼくはまだまだ時間があるので、新井薬師在住のW辺さんと早稲田在住の野村くんを車に乗せて家まで送ってあげることに。
新井薬師へ向かう車中では、W辺さんが、ぼくの車に搭載しているタカラのカラオケマシン・イーカラで、タンポポやミーシャの曲を熱唱。なかなかいい感じです。その後、野村くんの家では中古のプリンタ EPSON PM-750C をもらってしまったし、何だか今日はとってもいい日です。
25:00、新宿へ向かう。途中のファミレスでノートパソコンでインターネットでもやって時間をつぶそうと考えていたら、N川さんから再び携帯に電話が入った。「あと15分くらいで打ち合わせに出られそうです」とのこと。そこでぼくが30分後を指定し、すぐに店を出て新宿へ向かう。
25:30、新宿着。と、その直後に再びN川さんから電話。「済みません〜、やっぱり27:00じゃないと出られなくなりました〜」とのこと。そこで路肩に車を止めて、車載ビデオで映画を見ることにした。本日のプログラムは宇津井健主演の懐かしのヒーロー映画『
27:00、N川さんから携帯に電話。今度こそ打ち合わせに出られるとのこと。映画もちょうど終わりに近づいたし、車をエニックス編集部前に動かして、N川さんを拾い、いつものジョナサン梅里店へ移動。N川さんとの打ち合わせ史上最も遅い打ち合わせが始まった。
30:30(21日午前6時30分)、ようやく打ち合わせが終了。N川さんを家まで送って帰宅を急ぐ。もたもたしてると朝の渋滞に巻き込まれてしまうからだ。土曜日だから空いているのでは、という期待もあったが、永福町から首都高に乗ったら、すでに都心環状線の部分は渋滞表示で真っ赤になっている。あきらめて高速を新宿で降り、靖国通りを下ることにしたが、それでも1時間半以上かかってしまい、自宅に到着したのは8時半を過ぎていた。
33:30(21日午前9時半)、ようやく就寝。ぼくの長い1日半が終わった。
帰宅後、『マジック・マスター』次回シナリオ第5稿を執筆。
27:26、完成したシナリオをN川さん宅へファックスで送る。
ということで本日の柴又名画座は、この試写会で上映された手塚眞監督が学生時代に作った8mm映画作品『MOMENT』と『DAWN OF THE THEATER』を上映だッ!! comment and picture
手塚くんの解説付きで懐かしい上映会は終わり、会場を出てきた入り口の前に集まった数人で軽く飲もうということになり、近くの居酒屋へ向かう。メンバーはCMプロデューサーの大島繁くん、小説家の小林ひろとしくん、映像作家で小説家でもある平山夢明くん、前出の永野寿彦くんと田代幸男くん、映画監督の原口智生さん、SFXの権威である高貴準三さん、そしてぼくの8人。みな、かつてはアマチュアとして映画に関わっていたのが、やがてプロとしてそれぞれの世界で大活躍をされるようになった面々だ。お互いに手塚くんを要として共通の知り合いではあるものの、一緒に活動していた時期が微妙にズレていたりするので、当時のことを話しても、お互いに知らないことがあったりしてなかなか面白い。また、現在のことを話しても、別の業界に生きる人の話は実に興味深い。そんなこんなで短いながらも久々に知的興奮を感じる刺激的なひとときを過ごし、終電で、満ち足りた気持ちで家路についたのだった。
ところで、ぼくが初めて原付バイクの免許を取ったのは1974年だから運転歴はもう28年になり、その間に免許の更新を9回やってきたわけだけど、興味深いのはその間の講習内容の変遷である。
まず1回目から3回目までの更新(1978〜1984)は、まだ江東試験場がなかったのではるばる品川区の鮫州試験場まで行っていた。この頃の講習は40〜45分くらいと今よりも長かったと記憶している。
そしてまだビデオが普及する前だったので、部屋を暗くして16mm映写機でドラマ仕立ての映画を見せられた。ドラマは数話のオムニバスになっていて、徹夜麻雀明けで寝不足のトラック運転手が案の定事故を起こして人生破滅するストーリーとか、キレやすいスポーツカーのアンチャンが追い越された事にカッとなり案の定事故を起こして人生破滅するストーリーとか、つまりは教訓映画をこんこんと見せられたのである。友達などはたいていこの映画の間はずっと寝てたと言ってたけど、ぼくはとても面白く夢中で見ていた。何しろ出てくる人間全員が脇役も含めて全員とんでもなく異常な人間ばかりでまるでサイコムービーなのである。しかも更新に行く度に新作が見られるのだから、楽しみでしょうがなかった。
しかし、ぼくよりもっと年上の人から聞いた話だと、これ以前の講習はもっとすごかったらしいのだ! 何でも生々しい事故の実写記録映像が次から次へと連発し、女性などは吐き気を催す人もいたという。いったいどんな映画を見せられたのだろう……。きっとテレビでよくやる「衝撃スクープ映像」でも見られないような衝撃映像だったに違いないとぼくは思っているのだが……。
さて、話を戻してぼくの4回目の更新(1987)からは、近代的で明るい雰囲気の江東試験場が完成したため、遠い鮫州ではなくこちらへ行くようになった。折りしも免許取得ブームが到来し、猫も杓子も免許を取るようになっていた時期である。従って更新に来る奴らなんかにいちいち講習なんかしてられないと思ったのかどうかは知らないが、この時代の講習にはドライブスルー方式が採用されていた。ドライブスルーというのはぼくが勝手に命名したんだけど、つまりはこういうことである。
目の検査を受け、写真撮影を済ませて書類をカウンターに提出すると、係員から「隣の部屋へ入って展示をよく読んでください」と言われるのだ。言われた通りに隣の部屋へ向かうと、その入り口には「中の展示を30分以上かけて読んでください」と書かれている。
そして中へ入ると、模造紙に事故の統計や運転マナーなどに関する手書きの文章などが書かれたものがズラズラとパネル展示されているのだ。まるで中学か高校の文化祭の研究発表の展示のようなもので、面白くも何ともなく、たいして読むところもない。とてもこんな場所で30分も時間がつぶせるものではないのだ。うーむ、困った。でも心配はいらない。ザーッと一通り中を通過して、見たことにしてサッサと部屋を出て、また受け付けに戻れば、そこで係員からすぐにポンと「講習済み」というハンコを捺してもらえるのである。しかし、本当にいーのか、これで!? と思ったが、別に告発することもなくホイホイと新しい免許をもらって帰宅した。このドライブスルー方式の更新は3回続いた。
ところがその次の7回目の更新(1996)に行った時には、今度はちゃんとした講習があると言う。教室風の部屋にはテレビとビデオデッキが据えられていて、そこで講義とビデオを見せられた。内容は、芸能人(名前は忘れたけど、けっこう知られている中年の男性俳優だった)が登場し、安全運転マナーをさわやかな笑顔で語るというものだが、偽善的な臭いがプンプンで、ギャグもなく意外な展開もないので全くツマラナかった。
と、そんな芸能人バージョンのビデオが2回続いて、次が今回の9回目の更新(2002)である。今回見せられたビデオは、車を運転する際にありがちな危険なシチュエーションと注意すべき点を、実写とCGを使って分かりやすく説明したビデオで、ごくあたりまえの内容を平凡に語っただけのものであった。偽善的でないだけ芸能人バージョンよりはまだマシだけど、これも面白いものではない。
ということで、ついつい口に出るのはやっぱりこの言葉ですね(笑)。
「あぁ……昔(の講習映画)はよかったなァ……」
深夜、完成したシナリオをファックスでN川さん宅へ送る。
22:18、完成したシナリオを編集部へファックスで送る。
24:45、車で西新宿にあるエニックス編集部へ。電話で「少年ガンガン」編集のN川さんを呼び出し、いつものジョナサン梅里店へ移動。『マジック・マスター』次回シナリオ第3稿の打ち合わせを行なう。まだまだ第3稿なので大幅な修正が入るが、『マジック・マスター』の場合、これはいつもの事である。
22:46、完成したシナリオを編集部へファックスで送る。
24:30、車で西新宿にあるエニックス編集部へ。電話で「少年ガンガン」編集のN川さんを呼び出し、いつものジョナサン梅里店へ移動。『マジック・マスター』次回シナリオ第2稿の打ち合わせを行なう。まだまだ第2稿なので大幅な修正が入るが、『マジック・マスター』の場合、これはいつもの事である。
『マジック・マスター』次回シナリオ第1稿を執筆。
21:00、完成したシナリオを編集部へファックスで送る。
24:00、車で西新宿にあるエニックス編集部へ。電話で「少年ガンガン」編集のN川さんを呼び出し、いつものジョナサン梅里店へ移動。『マジック・マスター』次回シナリオ第1稿の打ち合わせを行なう。まだまだ第1稿なので大幅な修正が入るが、『マジック・マスター』の場合、これはいつもの事である。
ということで、さっそく改訂第2稿を書くべし! 書くべし! 書くべし!!
30:39、「M(仮題)」の改訂第2稿が完成。ファックスで編集部へ送る。
30:03、ようやく第1稿が完成。ファックスで編集部へ送る。
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