"戦場の天使"とよばれたイギリスの看護婦
ナイチンゲール
- Florence Nightingale -
監修/ | 長谷川敏彦、 国立医療・病院管理研究所 医療政策研究部長 | 作画/真斗、 | シナリオ/黒沢哲哉 |
作画の真斗さんがぼくのシナリオを読んで、担当編集者に「(伝記なのに)こんなに面白くていいんでしょうか?」と言ったといいます。これは別にぼくが自分のシナリオを自慢しているわけではなくて、それほど魅力的なキャラクターが次々登場するという意味です。見せ場は何といっても彼女がクリミア戦争で活躍するシーン。名優たちの演技をとくとご覧ください。書く楽しさという面ではシリーズ中一番の作品でした。(黒沢)
近代看護を作り、病院を作り、看護教育を作ったナイチンゲールは、今わたしたちが大きな恩恵をえている、現代の医療の基礎を作った人といえるでしょう。
時代がナイチンゲールを作ったといえるかもしれません。しかし、それ以上に才能と情熱にあふれた人であったと思います。多くの障害があっても、それにまけないで、自分の使命をつきすすんだ人でした。ナイチンゲールは、今考えても新しい生き方をつらぬいた人だと思います。(解説「近代看護と病院を作った近代女性」長谷川敏彦 より)
96/12/20発行 小学館 本体価格:854円 ISBN4-09-270010-5