構成／黒沢哲哉、作画／山下たかひろ

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　かつて「小学６年生」で、ぼくが原作を書いた『ゴルバチョフの危機』(1990)や『ソ連が消えた日』(1991)を担当していただいた編集の塚原氏が、さまざまな部署へ異動されたあと、再び学年誌に戻られて、お話をいただいたのがこの作品である。
　タコのたこぽんくんが、憧れのマドンナ・ミミちゃんのハートをゲットしようと、ハイテク少年いなりくんにインターネットの使い方を伝授してもらうというお話だ。
　小学三年生向けにインターネットの魅力を紹介するということで、最初はどこまで具体的な内容を書くかなどあれこれ考えたんだけど、結局、かなりの手順を省略して、いいとこどりで面白さだけを紹介しちゃいました。
　作画の山下たかひろさんとは初めてコンビを組ませていただいた。しかし山下さんはポケモン４コマなどですでに学年誌で活躍中の方なので、まとめかたは心得たもので、分量が多くなってしまったぼくのシナリオをスマートに４ページにまとめてくださった。小学生に受け入れられやすいキャラクターということで、タコのたこぽんくんとキツネのいなりくんを創案されたのも山下氏である。 （黒沢）

「小学三年生」（小学館） 1999/06/01号掲載（1C×4P）