トウキョウ FIVE STARS

作画/滝沢聖峰、シナリオ/黒沢哲哉

 ビッグコミックの終戦50周年記念企画の一環として書いた作品です(掲載は年を越してしまいましたが…)。
 終戦直後の焼け跡の東京を、若い警察官と進駐軍のMPがいっしょにパトロールする中で、最初はお互いに警戒しあっていたのが、ある事件をきっかけとして次第に親交を深めていくという物語です。
 昭和32年生まれのぼくはもちろん知らない時代ですが、ぼくが子供のころはまだ、浅草や柴又の境内には白衣の傷痍軍人がアコーデオンを持って松葉杖で立っていたり、上野駅の地下道には軍服姿のたくさんの労働者がたむろしていました。そんなイメージに映画(特に黒澤映画「酔いどれ天使」)や記録映画などのイメージを重ね合わせながら書きました。作画はミリタリーコミック界では知られた滝沢聖峰氏で、時代の雰囲気もよく出してくださいました。(黒沢



96/02 小学館 「ビッグコミック 増刊号」掲載

※参考文献:『MPのジープから見た占領下の東京』(原田弘著/草思社)


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