2012年5月12日
GWは宮古島旅行っ!!
ぼくがふだん出不精なことは、親しい友人ならご存知であろう。親しい友人でなくとも、このブログによくお立ち寄りくださっている方ならごぞんじであろう。そう、わたしは仕事でもなければめったに遠出はしないのだ。
そんなぼくに「宮古島へ旅行に行かないか?」というお誘いがあったのは2月頃だったと思う。
昨年、久々に小学校時代の同窓生が何人かで集まって飲み会を開いた際、そこにはるばる宮古島からかけつけたM喜ちゃんという女性がいた。小学校1年から3年までぼくと同級生だったM喜ちゃんは、何と結婚していま宮古島に住んでいるのだ。
そこで「ぜひみんなで遊びにおいでよ~」と誘われたわけで、ぼくも「ぜひ行くよ!」と社交辞令を返しておいたわけだが......、
それから数か月してM喜ちゃんの親友の女性T子ちゃんから電話がかかってきた。
「クロちゃん行くって言ってたよね」
「どこに?」
「なにいってるのよ、宮古島よ!」
「ええ~~っ、あれ本当にいくの?」
「決まってるじゃない。もう数に入ってるんだから、断れないわよ」
「ちょっと、いつよ、いつ」
「ゴールデンウィークの始まる直前に行く予定なの」
「でもぼく連休仕事だしカネないし出不精だし」
「あたしだって仕事休んでいくのよ! お金だってないわよ! みんな行ったことないところだから出不精でも大丈夫よ!!」
ということで、なんだかどうしても行かざるをえない雰囲気となり、結局、行くことになってしまったのだったーっ。
宮古諸島は上の地図のように沖縄本島から南西約300kmのところに位置する。沖縄と台湾のちょうど中間あたり。緯度は北緯24~25度でフロリダのマイアミとほぼ同じだそうだ。
そしてこちらが宮古諸島。宮古島を中心とした大小8つの有人島から成っている。宮古島の北端にある池間島と、西南端にある来間島へは橋が架けられている。また宮古島の次に大きい伊良部島へ渡る伊良部大橋は現在建設中で2014年の開通だそうである。
宮古島本島の総面積は約204.5m²。大阪市の総面積より少し小さく、沖縄県で4番目に大きい島だそうである(ほとんど観光ガイドブック丸写し)。
出不精なぼくはもちろん、今回東京から参加したメンバーは全員初めての訪問となる。
M喜ちゃんによれば、宮古島で生活していて何より大変なのはやっぱり台風だそうで、こちらではそんじょそこらの家では吹き飛ばされてしまうので、屋根が低くてコンクリート製の家が多いという。また窓の多くに刑務所のような鉄格子がはめられているのは、台風で飛んできたもので窓が割れないようにという対策だそうだ。
自動車は潮風で1~2年で錆びてしまうそうで、その他、機械もの(たとえばパソコンやデジカメなど)も長持ちしないそうである。観光シーズンに遊びに来るには最高の場所だけど、ここで生きていくとなるとやはりこの大自然とつきあっていくという覚悟が必要なようである。
04/27
午後1:30、羽田へ集合しボーイング777に乗って沖縄へと飛び立った。行程は3泊4日。参加メンバーは全員葛飾区立柴又小学校の同窓生である。I野くん、O原くん、T子ちゃん、そしてぼくの4人。現地ではM喜ちゃんが待っていてくれるハズだ。
I野くんはプラスチック加工会社を経営。O原くんは電気施工会社に勤務。T子ちゃんはブティック経営。宮古島のM喜ちゃんは沖縄地方の伝統工芸品である手作りの織り物を織って販売したり、デザイナーであるご主人がデザインしたTシャツを販売したりして生計を立てている。みんなそれぞれ充実した生活を送っているようで何よりである。いちばん生活が不安定なのはぼくでした。
さて、およそ2時間40分ほどで沖縄へ到着し、ここから上の画像のボーイング737に乗りかえて宮古島へと向かう。こちらはわずか40分ほどのフライトである。この路線はプロペラ機も飛んでいるらしいので、プロペラ機に乗りたかったなぁ。
気になるのは現地の天候だ。なんとタイミングの悪いことに沖縄地方はつい先日梅雨入りしてしまったそうで、現地の天気予報は4日間とも雨である。しかし......ギリギリ晴れ男のぼくがいれば......何とかなるに......違いないっ!!
ギリギリ晴れ男というのは、例えば屋外のイベントの取材などがあると、その当日の朝まで雨が降っていたりして、中止か、開催かとやきもきするんだけど、結局ぎりぎりで晴れることがよくあるという、それがぼく、ギリギリ晴れ男なのである。
宮古島空港に着くとすでに夜。出迎えてくれたM喜ちゃんと合流し、レンタカー屋で車を借り、ホテルに荷物を置いてさっそく街へと繰り出す。雨がパラパラ降っていたが傘をさすほどではない。この日はホテルから徒歩で行ける志堅原という居酒屋でちゃんぷるーとか、ミミガーとか、うみぶどうとか、こっちでしか食べられないものをたくさんいただきました。
04/28
そして翌日。やっぱり天気はあまり良くない。雨が降ったりやんだりのどんよりした天気でした。M喜ちゃんの案内で見どころを回る。
それでも海はこの色! ここは島の南西の端に当る宮古島東急リゾート前の前浜ビーチだ。
しかしぼくが「海がきれい!」と言ったらM喜ちゃん、「晴れてたらこの10倍きれいなんだよー」と言う。いったいどんなにきれいなんだーーーっ? 果たしてこの旅行中に快晴はあるのかーーーっ!?
前浜ビーチの砂浜でヤドカリを発見。じつはカニも見つけたのだが、カニは動きが素早くて写真に撮れない。くっそー!! あんまりヤドカリ撮影に夢中になっていたらみんなに置いてかれた。旧友は容赦ないね。
宮古島の北端、西平安名崎に立つデンマーク製(?)の風力発電用風車。じつはこれ、去年の台風で 2003年の台風で(※M喜ちゃんよりメールで「去年じゃないよ~」という指摘がありました)3基あるうち1基が何と根元から折れてしまったんだとか。しかし現在は新たに新品が設置しなおされた。しかしまた同じような規模の台風が来たら大丈夫なんだろうか......。
画像の左から2台目にとめているヴィッツがぼくらが借りたレンタカーである。こんなコンパクトカーに5人もギュウギュウ詰めで、もっと大きい車を借りればよかったのに、と思ったんだけど、宮古島の道は狭いところも多かったので、これで正解でした。へたにミニバンとか借りてたらかえって大変だった。
04/29
この日は早々にフェリーに乗って伊良部島へ渡った。そしてこのあたりで......少しずつ......晴れて......キタキタキターーーッ!!
晴れると海の色がみるみる青さを増していく。
とうとう晴れた伊良部島渡口の浜のコバルトブルーの海で泳いだぜーーーーーっ!! ちょっぴり水が冷たいけど、気持ちいいぜーーーっ!! ギリギリ晴れ男勝利。
この日のランチは、フランス料理のように気取ったコテージ風イタリアンレストランヴィラブリゾートでゴージャスにコース料理をいただきました。短パンにビーチサンダルだったけど(笑)。
宮古島へ戻るフェリーの上から撮影した風景。ヨットもなんだか関東の海で見るより優雅でおしゃれに見える。石川セリの『八月の濡れた砂』のメロディが聞こえてきそうだ。
04/30
最終日、ついに......快晴キターーーー!!!
M喜ちゃんの言うとおり、海の色も空の色も初日2日目とはまるで違って感動でした。この写真に合うBGMはもちろん原田知世の『天国にいちばん近い島』ですな。
遠くに見えるのは来間島へ渡る来間大橋。
その来間大橋の上から見た風景。ここでまたまた石川セリが聞こえてきた。今度は『遠い海の記憶』、NHKの少年ドラマシリーズ『つぶやき岩の秘密』(1973年放送)の主題歌だっ(知ってる?)。
来間島の展望台で記念撮影。小学校時代の仲間だと本当の素の自分を知られてるから、自分を飾る必要がまったくなくて気楽だし、こんな旅もいいもんですね~。
M喜ちゃんが教えてくれた、地元の人じゃなければ絶対見つけられなそうな秘密の入り江。ジャングルのような樹木のトンネルを300mほどくぐって抜けたところでいきなり視界が開けてこの風景が現れる。
いよいよ宮古島を離れる時間が近づいてきた。最後に立ち寄った砂山ビーチでI野くん、O原くん、T子ちゃんの3人はもう一回泳ぐと言って泳ぎ始めたが、ぼくとM喜ちゃんはふたりで砂浜に腰かけて40数年前の思い出話を時間を忘れて語り合った。今こうしてこの旅行を振り返ってみると、この時の語らいがいちばん楽しかったかも。幼なじみってきっとそういうものなんでしょうね。
18:00過ぎ、M喜ちゃんが見送る中で、ぼくら4人はふたたび機上の人となる。帰りの飛行機では4人ともほとんど爆睡状態でした。
さーーー、帰ったら連休後半は山のような仕事が待っている。キビシーーーッ。