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2011年4月21日

MOMENT30周年記念上映会

[ 映画 ]

 1981年4月に完成して公開された1本の8mmFILM映画がある。題名は『MOMENT』。監督は当時まだ10代の学生だった手塚眞くん。
 この映画の公開からこの4月でちょうど30周年になるということで、渋谷のアップリンク・ファクトリーで上映会とパーティが開催された。この映画にはぼくもスティル写真担当&広報担当&エキストラとして関わっていて、この映画をきっかけにさらに多くの映画仲間との出会いもあったという思い出深い作品である。

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 会場に入ると懐かしい面々が勢揃いしていた。中には本当に30年ぶりに再会いした人もいて懐かしかった。そういう人と会うと時の流れを感じるのとすぐにあのころに戻れるのとが同時に襲ってきて不思議な感覚に陥りますね。

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「みんな身内みたいなものなんで、堅苦しい挨拶はぬきにして~」という手塚くんのざっくばらんな挨拶のあと、まずは当時の上映会の様子を8mmで撮った記録フィルムが流され、続いていよいよ本編の上映に入る。本編はポニーキャニオンからDVDが発売されているが、今回は8mmフィルムでの上映だ。客席の後ろの方から「ジーーーー」という映写機の音が響いてくる感覚も実に懐かしい。
 そして久々に見た『MOMENT』、30年前の自主映画でしかも手塚くんのアマチュア時代の作品なのに今でも充分に緊張感を持ってみられるのがすごい。

 その後はパーティ会場へ。ここでもいろいろな人と歓談できて楽しかった。気の置けない仲間というのはこういうことを言うんだろうな。
 ひとしきり当時の思い出話で盛り上がった後はお互いの近況を交換する。みんなそれぞれに今の活動も、あのころ以上に輝いているのが素晴らしい。

 ということで、そんな中でトピックをひとつ......。
 まず↓下に紹介したカードは実は大林千茱萸さんからいただいた名刺だ。千茱萸さんは1977年に公開された映画『HOUSE・ハウス』(監督/大林宣彦)の原案者であり、現在は料理研究家として活躍されている。で、なぜここで彼女の名刺を紹介させていただいたかというと、この名刺の絵柄になっている『HOUSE・ハウス』が5月にまた有楽町で公開されるからなのだ。うおお~~~っ!!

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『HOUSE・ハウス』といえば、ぼくが映画好きになるきっかけを作った1本であり、当時、この映画にのめりこんだぼくの大学の卒論テーマは「『HOUSE・ハウス』における虚構と誇張の構造」というものだった。当時はビデオなどなかったから、上映会用にフィルムをレンタルしている会社から16mmフィルムを借りてきてそれをビュアーで1コマ1コマカットを数えながら解析コンテを作成。それを元に卒論を書いた。
 その『HOUSE・ハウス』がなぜか去年あたりからにわかにアメリカで注目されて再評価されるという動きがあり、そのブームが今年日本へ逆輸入されたのだ。ということですでに何度か日本でも凱旋イベントが開かれていたのだが、残念ながらぼくは行きそびれていたところ、千茱萸ちゃんからまた公開されるイベントがあると教えてもらったのである。
 公開される劇場はヒューマントラストシネマ有楽町。イベントはGW中から始まって『HOUSE・ハウス』以外にも、大林監督の劇場用映画の初期作品がイベント付きで一挙公開される。5/7には『時をかける少女』が上映され、その日のイベントゲストは原田知世ちゃん!! うおおっ、い、行きたい!! いや、しかしコレは残念ながら仕事で行けないかも。でも『HOUSE・ハウス』は絶対に行くぞっっ!! ちなみにイベント参加料込み前売り券の販売はチケットぴあのみで、発売開始は上映の1週間前くらいからだそうですので、興味のある人はチェック漏れのなきように。
参考リンク:
ヒューマントラストシネマ有楽町
大林宣彦監督特集上映《大林宣彦のいつか見た映画館と》

※新しいウィンドウが1枚だけ開きます。

投稿者 黒沢哲哉 : 2011年4月21日 01:43

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