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2011年3月15日

いまぼくにできること

 東北大地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 1日も早い復興をお祈りいたします。

 地震のときはぼくは環七近くで車を運転していました。走行中ではなく信号待ちのときで、いきなりグラグラと来たので、最初は誰かが外からふざけて揺らしているのでは!? と思ったのですが、電柱や電線も揺れていたのですぐに地震とわかりました。

 家の中はそうとうグチャグチャになっているだろうなと覚悟していましたが、帰宅してみると、本棚の上に平積みになっていた本やビデオが崩れ落ちただけで、本棚や食器棚そのものが倒れるといったことはありませんでした。パソコンはフリーズしていました。
 倉庫として借りているアパートの方も幸い、本と段ボール箱の軽微な崩落だけで済みました。つい先日補強工事が半分だけですが完了していたことが不幸中の幸いでした。補強工事がされていなければまず間違いなくアパートごと倒壊していたでしょう。

 夕方から夜にかけては、うちの近隣の人からぼくに何通もメールが来ました。外出先で地震にあい帰れなくなったが自宅に電話がつながらないので無事かどうか知りたいと言うのです。そこでぼくがその方のお宅へ確認しに行き結果を返信をするとみなさん安心していました。災害時に電話は通じなくなってもインターネットが生きていてホントに良かったです。
 また、ぼくも前日の午後は仕事で都心に出ていましたから、それが1日ずれていたらぼくも帰宅困難者になっておりました。
 柴又の友人は徒歩で帰宅した人や、大渋滞の中を車で6時間以上かけて帰ってきた人もいました。

 現地で被災した人は大変な状況にあるのでぜいたくは言えませんが、東京に住むぼくにとっても、大地震は決して他人事ではありません。原発事故は非常に危機的な状況が続いていますし、電力状況の逼迫やガソリン不足など日常生活に大きく影響が出ています。
 そこでぼくとしては、仕事に最低限必要なメインPCとサーバーPCのみを残してほとんどの家電製品の電源をOFFにしました。昼間でも我が家の居間は電灯が必要な暗さなのですが、日中は点灯をやめることにしました。幸い、暖房は必要ない陽気になりましたので、エアコンやこたつは付けなくても大丈夫です。
 テレビはいつ状況が悪化するか分からないから消せないので、せめてPCに向かっている時は、PCの中の子画面に映し出して音を消して表示させています。
 車は、渋滞や計画停電でうかつに走ると大変なことになりそうだし、取りあえず必要最小限しか乗らないことにしました。

 また、ぼくが何度かキャンカー用品を買っているキャンピングカービルダーOGUshow(オグショー)からは、ポイント募金の案内というメールが届きました。
 このショップは商品を購入するとよくあるショッピングポイントがもらえるのですが、それを募金に充てる「東北地方太平洋地震ポイント募金」を開始したというのです。ぼくも2000ポイントほど貯まっていたので全額を募金しました。
 旅行をすると、その土地土地の人のやさしさや笑顔に触れます。こうした災害があると、たとえその土地に知人がいなくても、旅行中にほんのわずかに触れ合った人の顔などが思い出されます。道を尋ねたとき親切に教えてくれたおばちゃんは元気だろうか、とか、土産物屋で冗談を言って笑っていた陽気なおじさんは無事だっただろうか、とか。
 いや、正直、観光地で出会うのは決していい人ばかりではありません。値段表示がわざと分かりにくくしてあって実はぼったくりでオヤジも愛想が悪いという「もう二度と行くか!」とか思う土産物屋もあったりするわけですが、そういう人だって決して地震や津波ですべてを失っていいほどの悪人ではないのです。誰もかれもほんとに心から無事でいてほしいです。

 いま、ぼくにできることはわずかです。生活があるぼくはボランティアに駆けつけるわけにはいきません。仕事をいただけている限りはその仕事をこなして自分が生きなければなりません。けれども、これからも日本が復活するために自分が出来ることをやっていきたいと思います。

 それから、スーパーに行くとみんな目の色を変えて買いだめしている人がいますが、少し自重しろと! ついこないだはインフルエンザでマスクが店頭から消えて、その後、大量にダブついたのを忘れたのかと。
 カップ麺と卵と牛乳と電池とペットボトルの水とガソリンがナイ! 東京以西の人間はあわてるなと!! テレビもそれをあおるなと!!

 あとテレビ局にもうひとつ言いたい。上にも書いたけど最新情報が欲しくてテレビを付けっぱなしにしていると、同じ映像ばかり何度も何度も流すのは何とかならんのかね。泣いている被災者を映した映像とか何度も何度も見たいわけじゃないんだが。

投稿者 黒沢哲哉 : 2011年3月15日 01:50

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コメント

被災された方々の速やかな救出、救援、復興をお祈りいたしております。

僕のように娯楽作品の制作が仕事の人間は、
こんな非常時に自分は何をしているのだ!と考えてしまいます。

募金、節電、節約等、せめて自分にできる事をしようと思います。

投稿者 中久木 : 2011年3月15日 05:33

>中久木さん
まさにおっしゃる通りなんですよね! 目の前でやってる仕事と、現実の厳しさのギャップが大きいのが自分の気持ちを混乱させます。
先ほども、起きてさあ仕事を始めようと思ったら、福島原発の方がそれどころじゃない状況になっていますし。

だけど、終戦直後の生きることさえ困難だった時代にも人びとは食料と同じくらい娯楽を求めていたと聞きますし、こんなときに娯楽は不要ということは決してないはずです。また、経済活動のひとつとしてもそれぞれができる仕事をするということは大切だと思います。

中久木さんと同じように、ぼくもできることをがんばりたいと思います!!

投稿者 黒沢哲哉 : 2011年3月15日 12:28

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