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2010年8月14日
あれはクーラー付けっぱなしの夏だった
ということで、1ヶ月ぶりの更新で、またまたお仕事ダイジェストっす。すまんス(笑)。
7/8
小学館版『ジュニア版日本の歴史』連動企画として、小学館のWebで公開予定の歴史家vsマンガ家対談第1回分の原稿が完成。メールで担当U山さん宛てに送る。第1回だからみんなの反応が心配だったけど、U山さんからも対談した先生方からも好評でホッとした。公開は8月上旬の予定で、すでにデザインも完成しているんだけど、本の発売時期との連動をにらんで遅れているようです。公開されたらURLも紹介しますね。
7月上旬
集英社の児童向け学習マンガ単行本の原作の仕事が遅れ気味だ。というかほとんど手が着いていない。今月20日締め切りなのに!
密かに締め切りは1回くらい延ばしてもらえるんじゃないかと、甘い考えでいたのだが、編集のI澤くんに電話をしてみると......「来月上旬まで締め切りを延ばして欲しい? それは厳しいな。マンガ家ももう待ってるから」と一言の元に却下されてしまった。
それでも頼み込んで、ようやく今月いっぱい時間をもらった。
さぁ、忙しいゾ!
ということで、大車輪で構成をまとめ、プロットを作成し、原作に取りかかる。
7/20
ぼくが昭和のおもちゃコレクションを貸し出し、その図版を使用した友人の本『学研ビジュアル新書 昭和子どもブーム』がようやく刊行となり、我が家にも見本の本が届いた。著者はミステリクラブ後輩の大崎悌造くん。昭和時代の人気ヒーローの思い出を、時代ごとの「ブーム」という切り口で振り返った本である。昭和30年代初めの『月光仮面』から、『レインボーマン』とか『ミラーマン』などの第2次特撮ブームごろまでのヒーローの話題と懐かしいおもちゃの図版が満載されている。当初は3月ごろ刊行予定だったとのことで、話はそのころから少しずつ進んでいたのだが、著作権申請に手間取ってこの時期になってしまったのだとか。
ということで、店頭で目にされたらぜひお手にとって見てやってくださいませ。
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8/1
7月いっぱいまで締め切りを延ばしてもらった集英社の学習マンガの原作第1稿が、1日おくれでようやく完成した。編集のI澤くんからは、若干の修正を言われたが、大改革ではないので数日で直せそう。ふー、よかった。
ただ、こちらは本名ではなくペンネームで出すつもりなので、考えて提示したペンネームに対して、I澤くんから手厳しい批評が。「この名前じゃそっけない感じがして子どもが親しみを持ってくれない。そもそも名前のような気がしない」などとさんざんな言われようで、「黒沢がどうしてもこのペンネームがいいというなら仕方ないが、そうでなければ考え直した方がいい」とまで。シクシクシク。けっこうがんばって考えたペンネームだったのに~~~。ということで、新しいペンネームを考えた。これでNGは出させないぞ!
新ペンネームの方は、いずれ機会があれば発表すると言うことで、ボツになったペンネームをここで大公開しちゃいます。そのペンネームとは......
岬 十二月
いいでしょ!? どうよ、自信作だよ。戸井十月氏の名前からヒントを得て、12月生まれだから十二月にして。その十二月と語呂の合う名字を付けようと、あれこれ言葉をくっつけてみて、いちばんぴったりする岬をくっつけた。
それで岬 十二月。えー、だめー? かっこいいのに岬 十二月。あれ、でも連呼しているうちに、なんかダサイような気もしてきた。うーん、やっぱだめかぁ。誰か使ってもいいよ、この名前(笑)。
8/1-8/6
昨年に引き続き、今年も柴又の友人T村さん一家が九州へ帰省するので、その間、愛犬のコジロー(ロングコートチワワ)とブン(キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル)の世話を頼まれた。
午前中にエサと水をやり、夕方に約30分の散歩。最近はたまにしか会わないが、それでも2匹ともちゃんとぼくのことを覚えていて、しっかりなついてくれている。また今年は、T村さんの娘さんの幼なじみで、わが家の隣に住む18歳のアルバイターSくんも散歩を手伝ってくれた。コジロー(左)は、数年前まではこのSくんを見ると猛然と吠えかかり、うっかりすると噛みついていたので、Sくんも始めは激しくビビっていたが、今年は少しおとなしくなったようだ。でもカメラに向かって微笑みつつも、Sくんはまだかなり腰が引けているようだ(笑)。
8/3
14:00、電車で池袋へ。サンシャインプリンスホテルのロビーラウンジで、手塚治虫公式サイトの連載コラム『手塚マンガあの日あの時』取材。今回のテーマである『三つ目がとおる』の連載が始まったころのお話を、当時の担当編集者の方にお会いしてお聞きする。とても情熱的な方で、お話も非常に面白かった。短いコラムの中で一部しか使わないのはもったいないほどの貴重なお話がいろいろ聞けたので、ぜひいずれ別の機会にも紹介したいなぁ。
8/7
13:30、電車で川越へ。今日は小学館のWeb企画歴史家とマンガ家の対談第4回目の取材があるのだ。編集のU山氏とは川越駅前で15:00の予定だったんだけど、川越に来るのは久々なので、ちょっと町歩きをしてみようとおもって早めに付いたのだ......が、しかし暑い、暑すぎる!! ということで駅周辺を歩いたらもうバテてしまったので、蔵の街の散策はあきらめて、駅ビル内のブックファーストで立ち読みをして時間をつぶす。だめじゃん!
と、そうこうしているうちに待ち合わせ時間になったので駅の改札前へ移動する。が、時間を過ぎてもU山さんが現れない。どうしたんだろう......と携帯に電話を入れてみると、何ともうむこうももう駅前にいると言うではないか。おかしいなぁ、と思ってあたりを見回すが、どこにも見当たらない。もしやと思い、こう聞いてみる「ぼく、いま川越駅にいるんですけど......ここでいーんですよね?」するとU山さん「違いますよ黒沢さん、川越駅じゃなくて川越市駅です!」ズガーン、何と待ち合わせは隣の駅だった。
結局、U山さんには先に現地へ行ってもらうことにして、ぼくもすぐに後を追って出発する。
あらかじめプリントアウトして持ってきた取材場所の料亭の地図を見ると、川越駅からでも歩いていける感じだ。じゃあ時間はまだ余裕あるし、徒歩で行くか! と歩き出した。が、そこで思い出した。今日は暑かったんだ......。日陰もほとんどない直線路をおろおろと歩く。歩く。歩く。水筒に入れてきた麦茶はとっくになくなっている。そしてようやく現地に到着したのだが、、、うー、取材前に死んだ。バタッ!
結局、取材はとどこおりなく終わり、おいしい料理もいただいて、大変楽しく充実した1日でした。暑くなければ。
8/10
14:00、電車で神保町へ。小学館クリエイティブで書籍担当のK村さんとコラム企画の打ち合わせ。
14:30、つづいて同じく小学館クリエイティブのT森さんと小学館の学習図鑑企画打ち合わせ。
途中、編集部内の廊下で、以前、『三丁目の夕日』のムックや『はとバス』の社史でお世話になったI田編集長とすれ違い、「ブログ更新してないね!」と言われる。確かに(笑)。なのでこうして焦って更新することに。。。更新チェックに来てくださっている皆さん、毎度申し訳ないです。
その後、17:00から集英社の児童書編集のI澤くんと打ち合わせの予定だが、少し時間があるから古本屋でも冷やかすか......と思ったらそこでハッと気付いた。
今日、I澤くんに返却しなければいけない資料を持ってくるのを忘れたのだ!! 一瞬、急ぐものではないから後で郵便で送ればいいか、とも思ったのだが、何となく返すのを忘れたのではかっこがつかない。ということで、急いで電車でいったん帰宅。I澤くんに少し遅れる旨のメールを打って、すぐに返却資料を袋に詰め、今度は車に飛び乗って再び神保町へ。
予定の17:00に15分ほど遅れて到着。無事に打ち合わせは行われたのだった。ふー。
8/11
手塚治虫公式サイトのコラム『手塚マンガあの日あの時』第12回の原稿を執筆。今回のテーマは先ほども触れたとおり『三つ目がとおる』誕生のあの時に迫ります。今回の原稿は、あまり悩むこともなくすんなり完成した。公開は9/1の予定です。
8/12
本当は連休の前後にやるべきことが山盛りなんだけど、近所の友人YちゃんとKちゃんから映画に誘われた。よく考えたらここ数日、ほとんど休んでない。そこで気分転換に誘いに乗ることにした。
車で向かったのは、ここもひさびさに来た、サティ市川妙典店の中にあるワーナーマイカルシネマズ市川妙典。そしてみたプログラムは『借りぐらしのアリエッティ』である。ジブリ映画は毎回、水準以上の完成度で大きく期待を外されることはないが、逆に言えば、ブランド人気が先行してしまっていて、前評判のワリに意外に肩すかしをくらう場合も間々ある。まーこれは、ジブリアニメの魅力をよく分かってないマスコミが、映画の公開前に、変な方向に期待感を誘導してるのが原因でもあるんだけどね。テレビの特番とかを見た後で映画を見ると「あれっ? こんな内容だったの!?」っていう感じでスカッと空振りしてしまうっていうかさ。果たしてこの映画はどうだろうか......。
©2010 GNDHDDTW |
オープニングは、ある夏、ひとりの少年が車に乗って叔母の家に預けられるところから始まる。まるでプレイステーション用ゲーム『ぼくのなつやすみ』を思わせるシチュエーションで期待が高まる。古い叔母の家の見せ方も存在感があっていい感じ。ただ、アリエッティたち小人族の見せ方が、ぼく的にはちょっとそっけなさすぎたかな。少年がこの家に着いてそうそうアリエッティをはっきりと目撃してしまうのが、もったいないという感じが。ぼくだったらもう少し気を持たせて期待感を高めていくのに、とか(笑)。
アニメーションとしての表現は、最初から最後までリアリティに徹していて、それはそれでアリだとは思うが、ここぞというところではもっとアニメらしいデフォルメが欲しかった。ストーリーはシンプルで特段大きな事件が起こるわけでもなく、若干、食い足りない感じが残る。大長編のプロローグだけを見せられたような感じなのだ。ラストは続編が作れるような終わり方をしているので、もしも実際に続編が作られるのなら、そちらの方が面白くなりそうな気がした。
ところで「借りぐらし」っていっても借りたものは返さないんだから泥棒じゃん! というあたりまえの突っ込みに対して、シナリオでは何らかの答えを出しておくべきだったのではないだろうか。って、こんな突っ込みは野暮ですか。そうですか。
投稿者 黒沢哲哉 : 2010年8月14日 14:42
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