2009年11月30日
原稿料が......!!
先日、いつもお仕事をいただいている出版社から届いた原稿料の支払い通知と一緒に↓こんな紙が入っていた。
そして......!! 振り込まれた原稿料は、従来のおよそ半分になっていた。ズガーン!!
まー再録原稿の原稿料だったんで、元々少ない金額だったんだけどねーー。
【12/01追記】
えーと、上記の記述に関しまして先ほど編集さんからご指摘があり、僕の事実認識に誤認があったようです。まず事実を述べますと、上の手紙に記載されているように、確かに原稿料水準は全体的に下げられているけれども、マンガ原作料に関しては、今のところ減額はしていないということでした。ただ、減額されていない人に対しても一律にこの手紙を同封したために、そのように誤解された人も多かったとのこと。
そして僕の振り込み額が少なかったのも、今回の支払い分が、単行本扱いの印税計算によるものだったため、単純に発行部数が減少したからだということでした。
また、編集さんなど、社内の人の給与なども減額されているそうで、外部の人だけではないともおっしゃっておられました。
以上、お詫びして訂正いたします。
投稿者 黒沢哲哉 : 23:50 | コメント (3) | トラックバック
2009年11月24日
マツダの i-stop ビアンテ試乗
11/22
先日、関東マツダ葛飾青戸店でスタビライザーを交換した際、同時にEXコート洗車もお願いしたのだが、営業のK田さんから、「今度の連休にフェアをやるので、その時にいらしていただければ洗車も特価になっててお得ですよ!!」と誘われた。
それならば、と22日に行くことを約束し、本日10:00、車を持ち込んだ。早朝なのにすでにたくさんのお客さんが来ていて商談をしている模様。
その場でアンケートに答えたら、キッチンタオルや箱ティッシュなどをいろいろもらった。さらにK田さんから「ぜひ試乗もいかがですか?」と薦められたが、今のところ新車を買う予定はないしなぁ......と答えたのだが、それでもいいと言うので「i-stop の車があったら乗りたいです!」と言うと、今日はフェアなのでi-stopビアンテが来ているという。「すぐに用意しますので少しお待ちください!」と張り切って走り去るK田さん。うおお、これは楽しみです!
i-stopというのはマツダが開発した新技術で、信号などで車が停車した際にブレーキを踏むとエンジンが自動的に停止し、ブレーキを離すと瞬時にエンジンが再始動するというシステムだ。ガソリンエンジン車で最も無駄なアイドリング中のガソリン消費が抑えられるという機構である。
数分後、i-stop仕様のビアンテS20が用意された。上の画像はいただいたカタログと、試乗した人がもらえる男性用洗顔ペーパー。
さっそく運転席に乗り込む。助手席はK田さん。ミニバンながらシートポジションが低いので座った感覚は乗用車っぽい。エンジンをかけないと表示されないセンターメーターは好みの分かれるところでぼくは普通のメーターの方が好きだけど、見にくいということはない。
発進時、フレンディと同じ感覚でアクセルを踏んだらいきなり加速して驚いた。車重が軽いからか2000ccのエンジンでも加速感は充分な感じ。
K田さんが、「まだエンジンが冷えてまして、エンジンが暖まらないとi-stopしませんので、多少、大回りに走っていただいてけっこうですよ」というので、水戸街道から小菅インター近くを回って葛飾野高校前を走って帰ってくることにした。
普通に走ってみてもフレンディよりもボディ剛性がはるかに高いことがわかる。また、フロントウィンドウが大きく傾斜しているのに、大きな三角窓があるから前方左右の死角が少ないのがいい。フレンディも前方と左右の視界の広さは自慢だけど、コーナリングの際にはAピラーが視界のさまたげになる場合があるのだ。
1kmほど走ったらセンターメーターの横に「i-stop」と表示されたグリーンのランプが点灯した。このランプが点いているときにブレーキを踏んで停車すると i-stop 機能が働いてエンジンが自動停止するという。ちょうど信号で止まったら、車が静止するのとほぼ同時にエンジンが停止。聞こえるのはエアコンのファンの音だけになった。ブレーキから足を離すと、ルルルと短くセルの回る音がしてすぐにエンジンが再始動する。カタログ値では、再始動にかかる時間は0.35秒だという。音も振動も静かでストレスはまったく感じない。
それに最初のうちは、エンジンが停止と再始動を繰り返すごとに「おー」と感動していたが、すぐに慣れてしまい i-stop がきいていることさえ気にしなくなった。いちいち技術に意識が向かずに自然に作用している、このさりげなさがいいんだろうな。
素早い再始動の秘密は、エンジンが停止する際にピストンが必ず上死点で止まるようになっており、そこへガソリンを直接噴射することで始動させる仕組みだからだそうだ。その際にセルモーターは補助的に働くだけなので始動時間も短く振動も少なくバッテリーへの負担も少ないという。
「世の中ハイブリッドもいいけど、くらべてみたらマツダの i-stop もけっこうイケルんじゃないですか?」と思いました。
i-stopの欠点は、数メートル動いて停止を繰り返すようなノロノロ渋滞の際にエンジンが停止と始動を繰り返してウザそうなことだが、こんな時は i-stop 機能を停止することも可能だそうだ。
ちなみに、この日はフレンディの査定もしてもらったが、結果を報告に来たK田さん、申し訳なさそうに「黒沢さん、お待たせしました、フレンディの査定ですが......20万円ということでした」とのこと。ウワ~ン!! いいも~ん、この車にはお金に換えられない価値があるんだも~ん!!(号泣)
11/23
午後、洗車の終わったフレンディを受け取りに行く。今日も店内はお客さんでいっぱいだった。
ということでピカピカになったフレンディ。料金は水垢取りが6000円、EXコート洗車が本来3000円のところフェア中の特価で1000円の、合計7000円でした。この程度極上の最終型フレンディが20万円だったら今すぐ貯金をおろしてきてキャッシュでもう一台買っちゃうぜっ!(まだこだわっている)。
夜、仕事の資料をコピーするためコンビニへ。洗車したばかりで気持ちがいいので、いつもの幕張パーキングエリアへ行ってコーヒールンバすることにした。
コーヒールンバというのは、アドマイヤという会社のコーヒー自販機の通称である。この自販機、コインを入れて商品を選択すると、コーヒーができるのを待つ間「コーヒールンバ」の曲が流れるのだ。自販機の前面に取り付けられた液晶画面には、自販機内部でコーヒーが抽出される様子がライブカメラで映し出される。これが2~3年前に登場して深夜ドライブファンの心をとらえたのだ。真夜中のドライブの途中で立ち寄った寂しいパーキングエリア。そこでひとりコーヒーができるのを待つ間、哀愁あふれるこの曲を聞く、というのが旅情をそそって何ともいい感じ!
まぁ、今夜はこれからどこかへ行くわけじゃなくて、ここでコーヒーを一杯飲んだらすぐに帰るんですけどね。明日はまた朝から仕事だし。
投稿者 黒沢哲哉 : 17:04 | コメント (2) | トラックバック
住宅街で車中泊
年末進行の締め切りと戦いながら、都内のコインパーキングで車中泊したり......。
11/12-15
『龍のおんな』第15話の原作第1稿を執筆。2日間アイデアが出ず、無為に過ごしてしまったが、ポッとアイデアが浮かんだらそこからはスラスラと進んだ。
「別冊漫画ゴラク」編集部のT橋さんにメールで原作を送ると、折り返し連絡があって「うん、これでいいんじゃないでしょうか!」ということで1発OKとなった。よかった~! 実は明日は取材で1日つぶれちゃうから、もし直しが出たら翌々日へ持ち越しとなってしまうところだった。どうでぇ、あいかわらず綱渡りの仕事っぷりが江戸っ子っぽいじゃねぇか、なぁ熊さん。熊さんって誰だよ! つまんないこと言ってないで早く仕事しろよ!!→俺。
11/15
明日は手塚治虫公式サイトのコラム『虫さんぽ』の12月公開分のために、荻窪で取材があるのだ。だけど早朝からの取材のため、電車で行くとモロにラッシュアワーにぶつかってしまう。ラッシュアワーやだなぁ......。ということで前日から車で行ってコインパーキングで車中泊をすることにした。
取材地は杉並区荻窪。駐車する場所は、ネットで検索したところ、環八から少し入った住宅街に入庫後24時間まで1000円というコインパーキングがあったのでそこに決定。風呂に入ってからゆっくりと出発し、24時ごろ現地に到着した。
周辺の状況はあらかじめgoogleのストリートビューで確認してあったんだけど、実際着いてみると、住宅街ながら道幅も広く周りの空間にも余裕があって落ち着ける場所だった。たまに車が通るくらいで騒音もほとんどない。
これまでも何度も仕事の先乗りでコインパーキングを車中泊に利用しているが、住宅街の駐車場で民家に挟まれたような場所だと住民から不審に思われるので、できれば避けたいところだ。この場所くらいの広さがあればお互いに安心。
ただしストリートビューでも分からなかったのが、上の画像のように駐車位置が若干前方に向かって傾斜していたコトだ。これだとちょっと寝にくいんだけど何しろ24時間以内1000円ですから。この周辺のコインパーキングで上限料金を設定しているところはだいたい24時間以内1600~1800円くらいが相場のようなのでかなりお得です。
寝る前に2時間ほどミリオン出版の原作の箱書きを作成した。シートバックテーブルの上に置いてある照明は、去年の夏に購入して以来大活躍しているLEDランタンGENTOS Explorer EX-737NX。暖色系のLEDを使用していて電球のような自然な明るさが気に入っている。単三電池3本を使用するが、購入後一度も交換していないほどバッテリーの持ちも良い。天井から吊るして光っているのは、ポータブルバッテリーで点灯させている12V16Wの蛍光灯だ。
今回は住宅街なので、目立たないようにルーフテントは使用せず、フルフラットにしたシートの上にインフレータブルマットと低反発ウレタンマットレスを敷いて寝床を作った。左端に見えるのは羽毛布団。車にはシュラフも常時積んでいるが、やっぱり布団の方が快適だよね。
トイレは都内ならコンビニで事足りるが、一応、折りたたみ式のポータブルトイレも車載している。
GENTOS(ジェントス) エクスプローラー EX-737NX GENTOS(ジェントス) by G-Tools |
11/16
翌日は8時起床。車はパーキングに置いたまま、徒歩で取材先へと向かう。天気予報では晴れるものの寒い一日になるとのことだったが、予報に反して上着もいらないくらいの暖かさ。絶好の散歩日和だった。
ということで取材も順調に進み、午後2時過ぎに終了。取材の途中で立ち寄った公園には落ち葉がフカフカに積もっていて、すっかり秋の気分に満ちていた。
ハトが落ち葉の中に集まって何かをついばんでいると思ったら、こんな木の実がいっぱい落ちていました。
11/17-18
昨日取材してきた『虫さんぽ』の原稿を執筆する。実は年末進行のため、今回は最初からタイムリミットギリギリだったのだ。それにしても取材翌日は冷たい雨。取材の日は晴れていてホントによかった。
14:12、完成した原稿をメールで手塚プロ編集担当のI藤さんに送る。I藤さんから折り返し連絡があり、若干の分量調整をして欲しいとのこと。19:01、改訂第2稿を送りこれで決定稿となる。
11/19
午後、電車で神保町へ。いつもの喫茶店古瀬戸で「別冊漫画ゴラク」編集のT橋さんと、次回『龍のおんな』原作打ち合わせ。間もなくNHKの今年の大河ドラマ『天地人』も終わり、いよいよ来年の『龍馬伝』に向かって坂本龍馬の話題がどんどんと盛り上がってくる......はず。こちらもそれにうまく便乗できるように(?)「がんばりましょう!」と気合いを入れなおす。
11/20-21
ミリオン出版の原作を執筆。こちらも締め切りは迫っているのだが、完成までにあと2~3日は必要な感じ。
22-23
小学館の学習図鑑のラフを作成。こちらも素材集めの時間を考えるとそろそろ巻きを入れないといけない感じになってきた。
投稿者 黒沢哲哉 : 14:27 | コメント (0) | トラックバック
2009年11月20日
AutoExeスポーツスタビライザー(フロント用)
前回までのあらすじ
先月、ボンゴフレンディ用の廃番希少アイテムであるAutoExe製スポーツスタビライザー(前後用)をついに中古で入手した。そしてリヤ用はディーラーにて問題なく装着してもらったのだが、フロント用は、本来スタビライザーに付属しているはずのブッシュが付属しておらず、AutoExeにも問い合わせてみたがすでに在庫切れだったため取り付けられなかった。
リヤ用だけを装着した状態でも充分にその効果は体感できたので、フロント用の装着は一時はあきらめかけたものの......やっぱりせっかく入手したんだから何とかして取り付けたい!! ということで、何とか装着できましたので、今回はそのレポートです。
↑コレがAutoExeのスポーツスタビライザー ボンゴフレンディ・フロント用MSG7600。ただしブッシュが付いていなかった。
スタビライザーの直径を計ってみると、AutoExeのスタビライザーの方が純正のスタビライザーより2mmほど直径が太い。そこで純正のブッシュの内径を削って穴を広げれば何とか装着できそうだった。
ところがこれが一筋縄ではいかなかった。手持ちの金属ヤスリや木工ヤスリで削ってみたのだが、ゴムがグニグニと歪むだけで力が逃げてしまい全く削れないのだ。
仕方なくホームセンターへ行って上の画像の3種類のヤスリを買ってきた。上からステンレス用ヤスリ、軽金属用ヤスリ、ダイヤモンドヤスリ。
結果から言うと、軽金属用ヤスリが最も良く削れた。次に役立ったのがステンレス用。こちらは最終的に削った面をなめらかにするのに活躍した。ダイヤモンドヤスリはわずかに粉が出るだけでほとんどNG。これで内径を2mm広げるのは地獄の作業になりそうだったので早々にリタイヤした。
しかしいちばん削れる軽金属用ヤスリでも1個のブッシュを加工するのに4~5時間もかかり、手が筋肉痛でマメだらけになってしまったため、2個のブッシュを加工するのにのべ3日もかかってしまった。
ということで、上の画像の右が加工前の純正ブッシュ。左が内径を削って広げた加工後のブッシュ。
フロントスタビライザー装着後の状態。取り付けは、いつもの関東マツダ葛飾青戸店でお願いした。今回もスタビリンクは新品に交換し、明細は以下。ただしブッシュ×2とブラケット×2は、前回リヤ用パーツと一緒に注文したので下の表には記載されていない。そのときの明細が見つからないんだけど、大体リヤ用と同じくらいの価格だったと思う。
作業名/部品名 | 部品代 | 技術料 |
---|---|---|
Fスタビライザ・バー取替 | 7,088 | |
スタビリンク×2 | 5,984 | |
ナット×4 | 504 | |
合計 | 13,576円 |
ブッシュの装着状態。ブッシュの内側にステンレス製のホースバンドが巻いてあるが、これはAutoExeのホームページで公開されているスタビライザーの装着マニュアルにこのように書かれていたため、別途ホームセンターで購入したものだ(1本250円くらい)。スタビライザーがねじれる際に恐らくブッシュには内側へずれるような力が加わり、それを抑制するために装着するのだろう。
ただし純正ブッシュには溝があってブラケットのツメとかみ合うような構造になっているので、ホースバンドを付けなくてもズレることはなさそうだが、念のためということで、マニュアル通りにしてもらった。
さっそく試乗を! と思ったのだが、なかなか時間が取れなくて、仕事がひと区切りついた深夜に首都高を走ってきた。上の画像は辰巳PAでのコーヒータイムのスナップ。
さてリヤに続いて今回フロントスタビを装着して走った印象だが、当然ながらよりロールが抑えられるようになったので、リヤのみ交換したときよりもさらにコーナーで安定して高速で走れるようになった。芝公園近辺の連続コーナーや、箱崎インター周辺のカーブの途中で曲率が徐々に増していくトリッキーなコーナーなども、全く恐れることなく普通の速度で突っ込んでいって、アクセルを踏みながら抜けることができた。特にカーブ途中で曲率が増していく箱崎コーナーでは、リヤのみ装着後に同じ場所を走ったときよりも安定感が格段に向上していることが感じられた。
いや、何もものすごいスピードで走っているわけじゃないんだけど、今まではちょっと早い車の流れに乗って走るだけで、かなり緊張してたのが嘘のように楽になったということ。
しかしその印象を細かく言うと、ステアリングのキレに関しては、リヤのみを交換した時よりも若干甘くなったように感じた。ぼくは文系人間なので印象でしか語れないが、これは恐らく、フロントのアウト側のサスの沈み込みが抑制されるようになったため、コーナリング特性がオーバーステアからアンダーステア方向に変化したということだろう。
結論としては、高速コーナーではフロントとリヤ両方の強化スタビライザーがいい仕事をしてくれているのがヒシヒシと感じられ、実際にコーナリングスピードも確実に上がっていた。だが低速コーナーやつづら折の山道を走る際などステアリングがよりクイックに反応して欲しい場合はリヤのみを強化スタビライザーに交換するというのもありだと思った。
足回りのチューニングは一応、これで完成の予定です。すでに2年前に装着済みのマツダスピードのサスとショックに関しても後日、折を見てレポートします。
投稿者 黒沢哲哉 : 23:38 | コメント (6) | トラックバック
2009年11月12日
年末進行接近中
「この仕事さえ終わればひと段落して落ち着く」
夏前からずーーっとそう思いながら仕事をしてきんだけど、気がついたら、そのまま年末進行に突入してました。うそ!
ひと段落するどころか、11月を乗り切れるか心配になってきた(汗)。
締め切り全て間に合うだろうか。考えると心臓がドキドキして背筋が冷たくなってくるので、あまり深く考えないことにして、目先の締め切りをひとつずつ片付けていくことにした。
11/09
終日「別冊漫画ゴラク」の『龍のおんな』次回第15話原作の箱書きを作成。話の流れは先月の打ち合わせでおおよそ決まっているのだが、この回から単行本3巻目となるため、新展開っぽいインパクトが欲しいところだ。ノートに落書きをしながらウンウンうなってみたり、コーヒーを飲んだり、全然関係ない本を読んでみたり、ネットを検索してみたりしながら、きっかけをつかんでいく。すると......フッとアイデアが降りてくる。なんてうまくいくわけもないのだが、結局、最後にはいいアイデアが浮かんだ。これでようやく書き始められるぞ! けど明日と明後日は打ち合わせだから、今日はもう寝て明明後日(やなあさって)からがんばる(笑)。
11/10
14:00、電車で神保町へ。小学館クリエイティブで編集T森さんと、小学館の学習図鑑コンテ打ち合わせ。もろもろ微調整をしてコンテ第2稿を作ることになる。
15:00、学習図鑑の資料を探してグランデ、三省堂など神保町の書店を歩く。新刊で出ているはずの本も見つからず、今はやはりみんなネットで買ってしまうからかなぁ。
16:00、次の予定時間まで少し時間があったので古本屋をのぞいた後、珈琲館で資料整理。
17:30、小学館へ。ビッグ企画室のS藤さんとお会いする。S藤さんは、ぼくが小学館で仕事を始めたばかりのころからお世話になっている編集の大先輩である。そのS藤さんと今年4月に劇画工房のパーティでお会いした際、ぼくが持っているある雑誌の資料を見せて欲しいと頼まれたのだ。「急がなくていいから」と言われた言葉に甘えて、その後ずーーーっと果たせず、先日やっと倉庫から発掘してコピーをしたのだった。
S藤さんからおいしい鰻をごちそうになりながら、興味深い話をたくさんうかがった。伝説の原作者の伝説的なエピソードや大御所マンガ家の若き日の横顔などなど「ビッグコミック」や「少年サンデー」など、小学館のマンガ雑誌の栄枯盛衰(?)を見続け、それに関わり続けてきた方のお話はひとことひとことが貴重な歴史の証言であり、編集者にとっては生きた教科書です。
11/11
10:00、大雨の中、いつもお世話になっている関東マツダ葛飾青戸店へ愛車ボンゴフレンディを持ち込む。車検が近いのでその見積もりと、先月からペンディングとなっていたAutoExeのフロント用スポーツスタビライザーの交換取り付けを行なってもらうためだ。
整備が完了するのは午後ということなので、仕事が終わってから受け取りにいくことにしていったん帰宅する。大雨の中、車を預けてバスと徒歩で帰ったらずぶ濡れになってしまった。
14:00、あらためて家を出て電車で九段下へ。ミリオン出版編集部のT根編集長と次回原作のネタ打ち合わせ。T根さんは現在、実話マンガ路線に新しい切り口を見出そうとがんばっていて、その新企画の一端をまかされた。責任重大です。
16:00、地下鉄で高田馬場へ。手塚プロでWeb担当のI藤さんと手塚治虫公式サイトのコラム打ち合わせ。I藤さんから「黒沢さんのコラムは今まで締め切りをわりとイージーにしてきましたが、来年からWebマガジン形式のコーナーを作ってそこに組み込むので、毎月1回定期更新していきたいんですよ」といわれた。このコラムは取材と資料集めもあるから毎月1回更新はかなりキツイんだけど......いえ、やります! やらせていただきます!(笑)
18:30、まっすぐに帰宅せず、西日暮里から金町へ向かい、バスで関東マツダ葛飾青戸店へ。スタビ交換の終わったフレンディを受け取る。車検見積もりではバッテリーが弱っているといわれた。昨年末にバッテリーは交換したばかりなのに。フレンディにはほとんど毎日乗っているのだが、近場ばかりでそれも夜間に乗ることが多いので、充電不足になっているのだろうか。もっと昼間にビューンと飛ばせればいいんだけど、なかなかねぇ。
さて、フロントスタビライザーを交換した感想だが、こちらは試乗する時間がなかったので、後日、試乗したら、あらためて新エントリーを立ててレポートします。
投稿者 黒沢哲哉 : 02:45 | コメント (0) | トラックバック
2009年11月 8日
手塚治虫ファン大会2009を観覧、TENBAのPCバッグ
愛用のバッグの話、手塚治虫ファン大会観覧、『龍のおんな』コミックス第1巻発売など
11/02
雑誌「G-Diary」の連載コラム『あの日の僕に帰りたい』第33回原稿アップ。
すぐに小学館の学習図鑑のラフ作成に移る。
11/04
午後、電車で新宿都庁前へ。某事務所で打ち合わせ。
打ち合わせ後、徒歩で新宿へ出てお買い物。駅前の歩道橋から西口ロータリーを見渡すと、ロータリーの真ん中に突き出た、あの巨大な換気塔がツタに覆われているのに気がついた。
まだ西口にこんなに高層ビルが林立する前は、新宿西口といえばこの巨大な換気塔がランドマークだったんだけど、そういえば最近あまりそっちに目がいかないなぁ、と思ったらこんなことになっていたのねん。
ところで買い物というのは、愛用しているバッグの肩ひものパッド部分がスリ切れてしまったので、その肩パッドを探すのだ。
すでに10年以上愛用しているバッグ。しかし肩パッドさえ何とかすればまだまだ使えるのだ。
ということでヨドバシカメラで買ったのがこれ。カメラ用品メーカーエツミのショルダーパッドE-6107(税込み882円)。片面がグレー、片面がブラックのリバーシブルになっていて、最大8cm幅のバッグにまで対応している。もっと幅広のパッドもあったけど、常に重いものを入れてるわけでもないので、このくらいのさりげなさが良い。
さて、紹介が遅れたが、↓↓↓コチラが僕の愛用のバッグTENBA の Computer Traveller P-415。購入時の価格はおよそ2万5000円だったが現在は廃番となっている。上にも書いたけど、すでに10年以上愛用している。
TENBA(テンバ)というのはアメリカのカメラバッグメーカーで、プロカメラマン御用達のヘビーデューティーなバッグを作ることで有名なメーカーだ。かつては銀座の銀一というプロカメラショップでしか扱っていなかったが、現在はカメラ用品メーカー・エツミが日本の総代理店となっており大型量販店や通販でも簡単に購入できるようになった。
ぼくが初めてTENBAのバッグを買ったのはおよそ30年ほど前の1980年ごろのことだ。一眼レフカメラに凝っていた当時、5万円ほどもするプロ用の大型カメラバッグを購入した。そのバッグは豪雨の鈴鹿サーキットでWSPCの取材中に使用したこともあったが、バッグはズブ濡れになっても内側には全く水が浸入せず、以後、その防水性や耐久性には全面的な信頼を置いている。
ただ、このバッグは雨の後の乾燥が充分じゃなかったためか、それから半年くらいたったころからカビ臭いニオイがするようになってしまい、どうやってもその臭いが消せないので処分してしまった。残念。
その後、別のメーカーのバッグに浮気したこともあったが、次にTENBAを購入したのは1990年のこと。
当時発売されたEPSONのノートパソコンPC-386 NOTE Aを購入し、これを毎日持ち歩くようになったら、それまで使っていた日本製のショルダーバッグがアッという間に壊れてしまったのだ。当時のノートパソコンは重さが3kg近くあり、ACアダプターやその他の仕事道具などを入れるとバッグの総重量は常に7kg以上(!)にもなっていた。当時のビジネスバッグはそんなに重い物を入れるほどヘビーデューティーには造られていなかったのだ。
それでたまらず「カメラバッグなら丈夫なのでは?」と思って調べると、折りよくTENBAからLaptop TravellerというラップトップPCの運用を志向したトラベルバッグが新発売されていたのだ。このLaptop Travellerは、P-415の前身となるモデルで、P-415と同様、ファスナーでバッグの幅が広げられる構造を備え、収納力もP-415と同等に優れたものだった。サイズがP-415よりも若干横長だったことと、金具に金属を使用していることがP-415と違っていた部分だ。
ただこれはTENBAのトラベルバッグとしては初期モデルだったためか、同社のカメラバッグよりも全体的に耐久性が劣っていた。ビジネスマンのバッグの使い方はカメラマンのそれよりソフトだと思って甘く考えていたのだろうか(笑)。例えば肩ヒモの金具が金属だったことから、金具と肩ひもがスレてわずか7年ほどで肩ひもが切れてしまった。
当時のヤワなビジネスバッグとくらべれば、7年というのは充分すぎる耐久性であるが、P-415はこの長さ調節金具も改良され、表面に梨地加工が施されたプラスチック製になったから、金具と肩ヒモが摩擦でスリ切れることもなくなった。ので、10年以上使っても肩パッドのスレだけで、本体も肩ヒモもビクともしていない。
細かい部分では、P-415ではフタをロックするプラスチック製バックルの材質と構造が変更され、閉じるときの「カチン!」という音がかなり静かになった。仕事用バッグは静かな場所で開閉することも多いので、これは重要な改良点である。
上の画像はP-415の内部。収納ポケットが多くて使いやすい。手帳、ペン類、ハンズフリー用のヘッドフォン、地図、名刺入れなどをきちんと分類して入れられる。ただポケットの数が多いだけでなく、例えばコンパクトデジカメ用のポケットにはクッション材が入っており、肩に掛けたまま横から手を入れて取り出せるようになっているなど、機能性も充分考えられている。A4サイズのノートPCも入る本体部分は、ファスナーで幅が2段階に変えられるので、外出先でお土産や本などを買って荷物が増えても大丈夫。また、取っ手の内側には濡れた傘を取り付けるためのマジックテープが付いている。
唯一、残念なのは、外側にペットボトルを入れられるポケットが付いているとさらに便利なのだが......。
上の画像は、バッグと一緒に銀一で購入した後付けの背負いひも。これをバッグのナスカンと手さげ部分に取り付けることで、本来は手さげかショルダーの2WAYでしか使えないバッグが、リュックのように背負うこともできる3WAYバッグとなる。現在これと同等の品がエツミより背負いベルト2という商品名で発売されている。
ぼくの愛用するP-415は廃番だが、現在は新シリーズとしてTENBA メッセンジャーバッグシリーズが発売中だ。その中でP-415と同等の使用に向くのは下記のメッセンジャーバッグ Lである。色は黒のほかに茶色などもある。ヘビーデューティーなPCバッグやビジネスバッグをお探しの方は、ぜひ検討候補に加えてみてください。
TENBA メッセンジャーバッグ L ブラック 638-231 TENBA by G-Tools |
11/07
電車で渋谷へ。今日は、ここ数年、恒例となっている手塚治虫ファン大会に参加するのだ。会場は公園通りの先のシダックスホール。開場30分前に到着するとすでに熱心な手塚ファンが集まっていた。
そして13:30開演。社長と手塚眞氏の挨拶のあと、元虫プロスタッフだった方々が座談会形式で思い出話を語ったり、手塚ファンによる手塚マンガの研究発表などがあり、実にアットホームな集まりだった。今回は、手塚ファンと手塚プロが共同で作り上げていく手作りのファン大会がコンセプトなのだそうだ。時間も、前回や前々回のように朝から夜までという長丁場ではなく、午後から始まって夕方までと、ちょうど良い時間だったように思う。
また、昨年、一昨年にくらべて若い人が増えていたように感じられたのもうれしかった。
ところで毎年恒例の手塚治虫カルトクイズだが、今年は何とか6問目くらいまでは正解し、30人くらいまでは勝ち残ったんだけどそこで撃沈してしまいました。クヤシイ。
上の画像はタイムテーブル表と、プレゼント抽選会のクジ券。そして全員に配られた記念ピンズ。抽選会は残念ながら今年もハズレでした。
閉会後、ファン有志の皆さんの集まりにお招ばれしたぼくは、東武ホテル地下の居酒屋へ移動。そこで20人ほどのファンの皆さんと、今回ゲストで壇上に立たれた元虫プロのスタッフの皆さんらと一緒に二次会。こちらでは、さらにディープな手塚ネタで大いに盛り上がったのでした。
11/07
「別冊漫画ゴラク」で連載中のマンガ『龍のおんな』のコミックス第1巻がようやく発売になり、我が家へも見本の本が届いた。本当は6月に発売する予定だったんだけど、来年のNHKの大河ドラマ『龍馬伝』にタイミングを合わせて発売を遅らせたのだ。
この作品は龍馬の妻お竜と坂本龍馬の激動の恋と半生を、史実にフィクションをまじえて描いたもの。当初は前後編の読み切りだったため、話はそこでいったん完結している。それが好評で連載化されたため、連載第1回目からは、再びお竜と龍馬の出会いから話を始めているのだ。つまり読み切りと連載では年代がダブっているわけで、そのままでは話がつながらない。
だからぼくは当初、単行本化の際には読み切りを収録しないか、あるいは連載終了後の最終巻の巻末に、読み切りを別バージョンとして収録するか、と考えていた。しかし担当編集のT橋さんは「ぼくにアイデアがありますから、読み切りに続いて連載が始まる構成でいきましょう! ぜったいに面白くなりますからまかせてください!!」と自信満々で言う。そこでおまかせしたら、何と! ホントに実にスマートにつなげてくれたではないか。いや、この手法には感心いたしました。さすがです。第1巻が今月発売。第2巻は来月12月発売です。店頭で見かけたらぜひお手に取ってごらんください。
龍のおんな 1巻―坂本龍馬幕末異聞伝 (ニチブンコミックス) 和気 一作 日本文芸社 2009-11-07 by G-Tools |