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2009年5月 4日
セン台へセン円ドライブ...なんちて(笑)
5/2
「ムッシュ・カントン、ムッシュ・カントン、電話口へどうぞ」
カントンというのは俺が大戦中に使用していたコードネームだ。だが、このコードネームを知っている人間は今はほとんどいないはず......。
俺を呼び出したのは、俺の古い友人だった。俺はその友人の依頼で、ある重要人物を仙台まで運ぶドライブをすることになった。
©2009 INCRIMENT P CORP. |
......と、ギャビン・ライアルの小説『深夜プラス1』をイメージしつつ、今回のドライブはスタートする。
5月2日午後7時、高速道路一律1000円の割り引きがスタートして初めてのゴールデンウィークであるこの日、その重要人物をピックアップした俺は、車を北へと走らせた。
東京から仙台へは外環→東北道というルートが最短距離だが、インターネットの渋滞情報によれば東北道下り線は終日大渋滞との予想だったので、常磐道→磐越道→東北道というルートを選択した。このルートだと、東北道よりも片道20kmほど距離が伸びるが、渋滞よりはマシである。
常磐道では途中、時速80kmの速度規制区間が設けられていて若干スローペースになったものの、まったく渋滞はなく、深夜0時、この日の車中泊予定地と決めていた宮城県仙台市の泉パーキングエリアに到着した。
このPAは普通車20台程度の駐車スペースとトイレがあるだけという小さな場所であるが、静かで車中泊には最適。ところが、その狭い駐車スペースはすでに満車になっていた。
しかしこれもあらかじめ予想されたことだったので、迷わずその先の泉インターチェンジをいったん出てUターンし、再び上り線に乗って上り線側の泉パーキングエリアへと向かう。するとこちらは半分程度の駐車で充分に空いていたので、ルーフテントを上げて寝床の準備。ではオヤスミナサイ。
5/3
早朝5:00、目覚めてみると、ぼくの他にも前期型ボンゴフレンディのオートフリートップ車で車中泊をしている人がいた(右奥の車両)。
仙台で友人が用事を済ませるの待ち、午後8:00、帰路につく。
まだ連休前半だし帰りは上りだから渋滞はないだろうと思い、東北道で一気に帰ることにした。ところがこれが間違いだった。
栃木県へ入ったあたりでいきなり20kmの大渋滞が発生。電光掲示板の表示では通過予想時間80分以上だという。だめだこりゃ!
サービスエリアで交通情報を見たときには5kmほどの表示だったのに、いきなり15kmも増えたのだろうか!?
ともかく、郡山ジャンクションの手前で渋滞が分かっていれば、行きと同じように常磐道方面へ迂回できたのに......仕方なく1000円ドライブをあきらめて西那須野塩原ICでいったん高速を下り、国道4号線を南下。こちらは時速60kmでスイスイと流れており、信号も少なかったおかげで、およそ30分で渋滞区間を追い抜き、矢板ICから再び東北道に復帰した。
しかし、渋滞20kmの表示が出ても、あきらめて高速を下りた車はわずか数台。それ以外のほとんどの車は渋滞の中へと果敢に突っ込んでいった。いったん下りるとプラス1000円されてしまうから、その1000円にこだわったんでしょうね。
結局、それ以後は大きな渋滞もなく、深夜1:00、友人を送り届けて無事に帰宅した。
いちおうデジカメは持っていったんだけど、あれこれ撮ってる精神的余裕がありませんでした。スマン!!
ところで今回、ETC割り引き一律1000円が施行されて、高速走行に慣れていない人たちが大量に高速道路に乗ってくることで、いろいろ危険なことが起こるんじゃないかと心配していたのだが、実際に連休中に走ってみて実感したその結果はというと......
まず、最も心配されていたのは、ETCゲートで通過にモタつく車や、合流地点で強引に車線変更してくる車が増えて危ないのでは、ということだったが、結果的にこれはほとんど問題なかったようだ。早い段階からゲートの開くタイミングを遅らせて、それを案内板などでたくさん表示し、周知させていたことが良かったようだ。
まぁ、これは誰でも考え付くことだから、やっておいて当然という気もするが、高速走行に慣れていない人が増えたという問題は別の場所に出ていた。
それは車間距離をわずか数メートルしかとらずに後ろにピッタリつけてくる車が異常に増えたこと。これは先日の千葉ドライブのときにも感じていた。
そういう車に後ろにつかれた場合は左車線に移って先に行かせるんだけど、するとすぐにまた別の車がうしろへピッタリとつけてくる。
またそういう車は、前の車を追い越して走行車線へ戻る際にも、後ろの車とほとんど車間をあけずに目の前へグイッと強引に割り込んでくるのだ。ちょっとでも接触したらスピンして大変なことになるのに。
みんな自分では危ない運転をしてるっていう自覚はまったくなくて、一般道を低速で走行しているときと同じ感覚で走ってるんだろうなぁ。
テレビは1000円割り引きにちなんでサービスエリアのグルメ情報などを垂れ流してる場合じゃなくて、もっと高速道路での安全運転について啓蒙するべきだよね。
深夜プラス1 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 18‐1)) 菊池 光 早川書房 1976-04 by G-Tools |
投稿者 黒沢哲哉 : 2009年5月 4日 15:29
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コメント
夫がカードを作ったときに私はまだ作っていなかったので、夫のETCカード利用中に私が高速の運転を交代したことがあります。今は私もETCカードを持っていますが、高速途中で運転を交代するときにはカードを入れ替える事は出来ないですね。
1000円料金で交通事故も増えたみたいですね。そうなることが予測出来たので、この数年、トラブルが多い我が家は1000円料金になってからはまだ一度も高速を利用していません(笑)。
今から20年以上前に夫の大学時代の同級生(当時宮城県に赴任していた)に会いに行ったことがあります。夫と私が交代で運転をして高速を使わずに行きました。当時の東北は交通量も少なくて高速を走るより快適でした。今は変わったでしょうね。
投稿者 ブルーベリー : 2009年5月23日 12:15
>ブルーベリーさん
カードを2枚持っていると、100km以内で割り引きがきく早朝割引や通勤割り引きで、いろいろと有利だそうですね。
東北自動車道と常磐自動車道は首都圏に接続している高速の中では空いてる路線だったのですが、それも連休とかでは当てはまらなくなりますね。
しかし土日祝日1000円というのは、当初、意味ないじゃん、と思ってましたが、あらためて考えるといろいろな利用方法がありますね。今までは予算が出なくてできなかった地方への取材も、多少の自腹を覚悟すれば出来そうです。
投稿者 黒沢哲哉 : 2009年5月27日 23:43
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