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2009年2月

2009年2月23日

確定申告 さらば e-tax 永遠に...

 今年も確定申告の季節がやって参りました。去年は、初めて電子申告 e-tax を利用してみて、そのあまりにもひどいシステムにイライラしっぱなしで、悪戦苦闘したわけだけど、今年は2年目だし、それなりにストレスなくできるだろう......と思ってました、最初は。
 ところが......! 結局どうなったかは、下記をお読みくださいませ。
 ちなみに去年の e-tax 挑戦記は [こちら]。

 さて、今年の確定申告書を作成するには、まず去年の申告書のデータを参照する必要がある。去年のデータを印刷したい。去年作成したデータはパソコンの中に保存してあるが、これがPDFファイルとかじゃなくて、拡張子が.dataとなっている独自ファイルなのだ。このファイルを再び開いてプリントアウトするには、どうすればいいのか。
 そこで国税庁のサイトにアクセスしたが、プリントアウトする方法が分からない。結局、あれこれページを閲覧したところ、これを印刷トするには、e-taxソフトをインストールしなければならないらしい。
 e-taxで電子申告する方法には2種類あり、1つ目が、web上で作成する方法、2つ目はe-taxソフトをインストールして、ソフト上で作成する方法だ。去年はweb上で作成する方法を選んだので、e-taxソフトはインストールしていないのだ。
 あんまり余計なソフトは入れたくないのだが、仕方なくプログラムをダウンロードしてインストールする。
 そしてプログラムを起動させると、いきなりバージョンアップしろというメッセージが。いまインストールしたばかりなのにバージョンアップさせるのか!? まあいいや、と思いバージョンアップする。そして再起動させてみると、またバージョンアップの案内が出る??? そこでそのウインドウの中のメニューをさらに深くまで入っていくと、ようやく謎が解けた。どうやらプログラムファイル以外に、各年ごとのフォーマットファイルと、必要な帳票ファイルをチェックボックスで選択してインストールしなければいけないらしいのだ。だけどそもそも、プログラムとフォーマットファイルを別個に選択してインストールする必然性は何なのだろうか。それにプログラムが最新バージョンなのに、そこへ同じプログラムをインストールできてシレッとしているという仕様も超最低としか言いようがない。
 結局、去年と今年のフォーマットファイルをインストールしたら無事にプログラムが起動した。すでにイライラし始めているが、ここは冷静に、冷静に。早く去年の申告書をプリントアウトしなければ。そうなのだ、ぼくはまだ去年のデータさえ印刷できていないのである。ハァハァ......。

 さあ、e-taxプログラムを起動するぞ! と、これが下の画像のように、立ち上がるまでに何度もボタンをクリックしなければいけないという最低仕様なのだった。もしかして、わざと意地悪してる?
20090217.gif まず、インターネットに接続していいかを聞いてくるから「ああいいよ、好きにすれば」と言いながら「OK」をクリックする。すると国税庁からのお知らせウインドウが表示されるから読んだふりをして「OK」をクリック。今度はプログラムは最新バージョンになっているけど、バージョンアップするか、しない場合はOKを押せと言ってくるから、「何で最新版なのにバージョンアップするんだよボケ!」と画面に向かって悪態をつきながら「OK」をクリック。すると利用者ファイルを選択してくださいという表示が出るが、利用者はオレしかいないんだから、黙ってそのまま起動すりゃいいんだよ、おれは去年のデータが印刷したいだけなんだよ、と言いながら「OK」をクリック。
 そうするとようやくプログラムが立ち上がるのだ。これを毎回繰り返さないといけないって、どんだけクリック大好きなんだよ!!
 ちなみに、利用者選択画面で、「次回からこの画面を表示しない」というチェックボックスがあるから、ここにチェックを入れると、次回からはクリック回数が1回減る、と思ったあなた、それは間違いです
 ここをチェックすると単に次回からこの画面が表示されなくなるだけで、起動後に利用者を選択しないと、結局、何も操作できないという、何の意味もない最低仕様なのだった。どこまでもやってくれるぜ......フッ。

 さて、いよいよプリントアウトだぞ、とはやる気持ちをおさえながら、過去のデータを読み込ませよう......と思ったら、あれ、どうやって読み込ませるんだ? 一般的なソフトならば「ファイル」メニューの中に「開く」とか「インポート」とかのメニューがありそうなものなんだけど......ない。
 それで片っ端からメニューの中を探したところ、「作成」→「申告・申請等」というメニューの中に「組み込み」というメニューがあり、これがPCに保存してあるデータを読み込むことだったのだ。何だよ組み込みって!! 初めて聞いたぞ。勝手に新語作ってんじゃねーよ。

 ハァハァ、ようやくデータが読み込めた。さあいよいよプリントアウトだぞ。もう何もないよな。フツーにプリントできるよな!! 画面が表示されたところで「印刷」ボタンを押すぞ、押すぞ。カチッ。ガガーッ、プリンタが動いた。おーしっ、プリントが始まったぜーーーっ、うおおっ!!
 って、まだ去年のデータを印刷してるだけなんですけど。
 まあいいや、印刷できたから......と思ったら、プリンタが1枚だけ紙を吐き出したところで止まっている。なぜだ? と見ると、なんとこのソフトの印刷機能は、表示されてるページだけをプリントするという最低仕様なのだった。結局、1ページ印刷しては、次のページを表示させて印刷をほんの10回ほど繰り返して全ページプリントしたのだった。まぁフツーって感じですかね、10回次ページボタンを押して10回印刷ボタンを押すくらい、大したことないっすよ。ウソだけど
 さあ! 去年のデータを印刷するだけでこんなに文章が長くなってしまったが、気持ちを静めて今年の申告書の作成を開始しよう!
 去年はwebから作成したが、今年はe-taxソフトを入れたことだし、これでやってみよう。
 ということで、入力を開始する。確定申告書を作成したことのある人はお分かりだと思うが、あるページで計算した結果を、別のページに転記しなければならないという作業がいくつもある。去年やったweb上での作成の場合、これらの数値は別ページにも自動的に転記される仕組みになっていた。保険の控除額や、減価償却費などは数値を記入すると自動的に計算してくれる。
 ところが! このe-taxソフト、専用ソフトでありながら、別ページへの転記も自動計算もできないのだ。なんじゃこりゃああ!! 結局、画面を見ながら別ページへ手動で書き写すしかないという超アナログな最低仕様。転記ミスや計算ミスがあってもそのまんま通ってしまう。プロが作ったソフトとはおよそ言いがたい。
 しかも記入済みのページを参照しようとして開くだけで、閉じる際には「保存するかどうか」の確認ウインドウが開くから、その都度「いいえ」ボタンをクリックしなければならない。データ更新がない場合はこのウインドウを表示させないって、簡単なことでしょう。
 また、ヘルプも貧弱で、単に各機能の使い方のヘルプになっているだけで、先ほどの「組み込み」とか、そういった独自の用語が唐突に出てきても、その用語の説明は一切なく、またweb版にあるような記入例の参照もできないから、書き方が分からないともうそこで止まってしまうのだ。
 きっとこんな最低プログラムでも、民間市場の相場をはるかに越えるバカ高い金額で発注してるんだろうなぁ。

 そして......この使いにくいソフトと格闘すること数時間、やっと、やっと申告書が完成した。さて、ネットで送信しようと思って、パソコンにカードリーダーを接続したのだが......反応がない
 カードリーダーをUSB端子に挿してもパイロットランプがつかない。なぜじゃーーっ。試しにそのカードリーダーを別のパソコンに接続しても同じ。どうやらカードリーダー本体が物理的に故障してしまったらしい。しかも保障期間は1年間で、去年買ったものだから保障期間はちょうど数日前に切れているぢゃないかぁぁぁっ。フフフ、もうね、あたしの神経もブチ切れですよ。ひとこと言わせてください。ばっきゃろーーーーーーーーー!!
20090217.jpg 結局、ガラクタになったカードリーダーをゴミ箱へ投げ捨て、国税庁のサイトでもう一度、最初から申告書を作成し直してプリントアウトし、車に飛び乗ってソッコー税務署へ行って提出しましたよ。まだ時期が早いから税務署も空いてて三人くらいしか並んでおらず、提出にはものの2分もかかりませんでしたよ。ええ、楽勝でしたわ。
 去年、区役所へ何度も足を運び、カードリーダーを買い、設定につまづいて何度も問い合わせの電話をかけ、問合せ先が違うと言ってはタライ回しにされて、提出完了するまでにしたあの苦労が走馬灯のようにまぶたに浮かんでまいります。るーるー、るるるるーるー(BGM:ミスター・ロンリー)。
 これでまた来年、電子申告をするとしたら、電子証明書の有効期限が2年しかないから、区役所へまたそれをもらいに行かなくちゃならないし、カードリーダーも買いなおさなくちゃだめだし、そんなこと、誰がやるかよ!!

 ということで、来年も印刷して提出します。so long e-tax....。

投稿者 黒沢哲哉 : 01:15 | コメント (20) | トラックバック

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2009年2月15日

バレンタインデー in 2009


20090214c.jpg
 うおぉぉーーーーっ!! 今年も恒例のバレンタインデーがやってきたぜーーーーっ!!
 って、毎年、この始まりで恐縮ですが、結論から申しますと、今年も3人の美女からバレンタイン、いただいちゃったぜーーーーっ!!
 左の写真、上から、近所に住む美人姉妹の妹・Kちゃんがくれた、手作りのスティックチョコ(メッセージ入り)と、ココアパウダーとシュガーパウダーをまぶした生チョコのセット。そして真ん中が美人姉妹の姉・Yちゃんがくれた手作りトリュフチョコ。ハートのカップ入り。
 今年は以上、解散!......の予定だったんだけど、14日の朝、我が家のドアを激しくノックする音が! 「郵便局でー^-^-す」。
 はて、今日はヤフオクの落札品が届く予定もないし......と思ったら、マイミクのブルーベリーさんが送ってくださったバレンタインパウンドケーキ(メッセージ付き)だったのだーーーっ!! ケーキの中にはクリームとブルーベリーのジャム入りだぜっ!!
 みんなっっ、本当にありがとうだぜーーーーっ!!

 ......ハァハァ......最近はこのテンションを維持するのもつらくなってきています......はぁ......。

2009年の結果


過去のバレンタインデー 栄光の記録
20082007200620052004200320022001200019991998
※新しいウインドウが1枚だけ開きます。

投稿者 黒沢哲哉 : 20:16 | コメント (19) | トラックバック

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2009年2月14日

ひさびさに毎週楽しみなTVドラマ2本

 ここ10年ほど、連続テレビドラマというものをほとんどマトモに見たことがなかった。アイドルタレントが主演するドラマにはまったく興味が湧かないし、たまに夏の終戦記念特番とかで面白そうな単発ドラマがあって見たとしても、結局肩透かしをくらうことがほとんどだった。
 かつては山田太一脚本のドラマは欠かさず見てたんですけどねー、ここ最近、山田太一は単発ドラマばかり書いていて、なぜかそれらにもあまり食指が動かず、見逃すことがほとんどだったのだ。
 それが、今、ひさびさに毎週楽しみなドラマができてビデオに録画して欠かさず見ている。それも2本!
20090214a.jpg 1本は山田太一脚本の『ありふれた奇跡』(フジテレビ、毎週木曜夜10時)。現在、第6話まで放送されているが、毎週、思いがけない展開が待っていて目が離せない。
 駅のホームで、中年男性の自殺を止めようとしたことがきっかけで偶然知り合った若い男女。彼ら三人を軸として、それぞれの家族の人生が描かれていく。山田太一は「連続テレビドラマの脚本を書くのはこれが最後」と語っていたそうで、それだけに、山田節の集大成のような物語になっている。全く違う人生を歩んできた人たちが、ある出来事をきっかけにそれぞれの人生に影響を与え、自分もまた変わっていく。
 山田太一というと、『ふぞろいの林檎たち』のようなメジャーコードの作品の方が、一般ウケはいいけれど、実はこうしたマイナーコードの作品にこそ、山田ドラマの真骨頂があるとぼくは思っている。毎回、ドラマチックな展開などまったくないのに、背筋がゾクゾクしてくるくらい画面から目が離せない。ピリッとして耳に残るセリフも多く、2回目に見るときには、メモしながら見ようと思っている。
 役者もそれぞれ適役で、八千草薫や井川比佐志などのベテラン陣はもちろんだが、主人公の母親役のキムラ緑子が自分勝手で家を飛び出したくせに母性を忘れていないという生臭い母親役を好演していて注目。仲間由紀恵も、『トリック』では、ふざけすぎた演技が鼻についてぼく的にはナシだったんだけど、今回は実にしっとりといい演技をしていて、山田脚本の独特のセリフ回しもうまく消化していて大好きになってしまいました。
 それにしても、こうした至高の脚本の職人芸を見せられてしまうと、人間を描くって難しいなぁと思います。


20090214b.jpg そしてもう1本は、ジョージ秋山のマンガを原作とした『銭ゲバ』(日本テレビ、毎週土曜夜9時)。もう30年も前の原作なのに、去年から始まった不況や派遣切りといった現代の状況に恐ろしいくらいマッチしていて、主人公・蒲郡風太郎(松山ケンイチ)のリアリティがものすごい。こちらは現在、4話まで放送されていて、明日の放送で5回目である。
 原作を最後に読んだのは、5年ほど前に復刻版コミックスを買ったときだから、ディティールは忘れてしまっているが、記憶ではかなりアレンジしてある。が、そこがまたうまく現代風のテイストと原作の味をブレンドしていていい感じになっている。
 それと、このドラマには特徴的なところがあって、スポンサーのクレジットが、第1話ではスズキとコカ・コーラの2社が出ていたのが、第2話からはコカ・コーラ1社になってしまったこと。番組中に入るCMの回数も極端に少なく、メインタイトルが出るのはなんと番組が始まって15分以上たってからである。その分、番組の最初と最後にまとめてCMを放送しているのだが、ネットでのウワサによれば、これはスポンサーが、番組内容のダーティーなイメージがかぶるのを嫌って、クレジットを外しているのではないかというのだが......。それが本当かどうかは知らないけど、そんなウワサが真実味を持つほどに内容はかなりエグいものになっている。
 現在、風太郎はようやく大富豪の三國家の次女と結婚の約束を取り付けたところ。原作は、この先、まだまだすごい話になっていくので、いったい現代のテレビでどこまで描けるのか、実に楽しみです。

4334740561岸辺のアルバム (光文社文庫)
光文社 2006-04-12

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4344410289銭ゲバ 上 (幻冬舎文庫 し 20-4)
幻冬舎 2007-10

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投稿者 黒沢哲哉 : 01:11 | コメント (3) | トラックバック

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