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2006年9月13日
天才挿絵師の偉業に触れる
伊藤彦造・画「角兵衛獅子」 ©2006 Yayoi Museum & Takehisa Yumeji Museum. |
13:00、小雨の中、電車で根津へ。東京大学の裏手にある弥生美術館の前で、マンガ家の城久人さんと待ち合わせ。
先日電話で、城さんから、ここで今月24日まで開催されている、伊藤彦造 追悼展 ~天才絵師100年の軌跡~に誘われたのだ。
伊藤彦造というのは、戦前から昭和40年代まで、少年雑誌の挿絵などで活躍した挿絵画家の巨匠で、平成16年に100年の生涯を閉じたという。
会場には迫力の武者絵や、懐かしい少年雑誌の挿絵などが展示されていて圧倒された。
彦造の活躍した時代というのは、ぼくが少年雑誌を最も読んでいた時代よりも少し前なのだが、城さんはモロに影響された世代だということで、「すごいな~、震えちゃうな~」と、1枚1枚の絵に感動されていた。
その後、根津駅前の小さな喫茶店に入り、城さんとマンガの企画について打ち合わせ。実は城さんと組んでどこかの雑誌でマンガをやれたらいいな、と前々から話をしていたのだ。
城さんとはかつて『コミック版 サバゲー入門』という本で一緒に仕事をしたことがある。もしこの企画が実現すれば、それ以来、実に9年ぶりのコンビ復活だ。
まだまだ雑談の段階だけど、実現しそうな新しいネタもいくつか出た。打ち合わせの続きはまた後日。具体化したらまた報告します。
参考サイト:弥生美術館・竹久夢二美術館
投稿者 黒沢哲哉 : 2006年9月13日 03:06
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コメント
いらっしゃいましたか!彦造展!!
私も行かなきゃぁと思いつつ、まだいけてません。
船の絵の椛島勝一という人を調べていて、戦前の少年倶楽部に関する本に良く出てきた人なので、画集を集めたりして注目してるんですが。
この人すごいでしょう!
剣術家の家に生まれた事もあり、ちゃんばらモノは、もう、壮絶です。
戦後は片目を失明したとかで、迫力がなくなったという説もありますが、それでも、戦後の少年誌のグラビアなんかに描いているのを見ると、人間の手って、ここまですごいことができるのかぁ!って感動します。
それに、下書きをしなかったそうですよ!
最近某クションで、昭和40年代に出された画集が良く出品されてるのを見ます。機会があったらご覧になるといいと思います。
原画を手に取れるのがもっともいいですが、それがかなわない以上、きれいにプリントされた印刷物で見ると、線の一本一本が美しいことが良くわかりますよ。
城さんって、総力戦でお会いしたことがあるような・・・。
黒澤さんって、そういえば、〇ンバット〇ミックの関係者だったんですねぇ。
投稿者 tadatako : 2006年9月15日 14:21
tadatakoさんも、伊藤彦造ご存知でしたか!
ぼくは、最初に城さんに名前を言われたときにすぐにはピンと来ず、絵を見て初めて「あ、この絵、見たことある!」と思ったんです(^^ゞ。
しかしこの時代の絵師というのは、本当に職人というか本物のプロの迫力を感じますね。器用な人が技術だけで描くのとは違う、存在感は、今、こういう絵を描ける人がいるのだろうか、と思うくらい異次元の存在でした。
総力戦研究会は、ぼくも当時何度か誘われましたが、とうとう一度も行かずじまいでした。城さんとお会いしたことがあるとしたら、世間は狭いですね!
投稿者 黒沢哲哉 : 2006年9月15日 23:06
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