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2005年3月10日
遠山光先生の歴史マンガを読む
先日、著者の遠山光先生みずから、うちの guestbook で紹介してくださった、書き下ろし歴史マンガ『NHKその時歴史が動いた―コミック版 (幕末回天編)』(集英社刊・ホーム社漫画文庫)を購入、一気に読んだ。
このマンガは言うまでもなく、NHKで放送されている同名の歴史ドキュメンタリー番組を複数のマンガ家が競作するというスタイルでコミック化したもので、過去に10巻まで刊行されており、この幕末回天編が第11巻目となる。
その第11巻目の内容は下記の通り。
「検証 桜田門外の変」(マンガ/たかや健二)
「大村益次郎、彰義隊撃破の時」(マンガ/池原しげと)
「大江戸発至急便 黒船あらわる」(マンガ/あや秀夫)
「勝海舟 江戸城無血開城の実現」(マンガ/遠山光)
「榎本武揚、箱館戦争終結の決断」(マンガ/牟田康二)
「江戸か大阪か? 大久保利通の大改革)マンガ/渡辺和幸)
遠山さんの歴史マンガというと意外な感じもしたけど、何と遠山さんは日本刀に関して造詣が深かったりもして、実はこうした歴史ものや時代劇なども相当な得意分野なのではないかと思った。
実際、主人公の勝海舟を始め、西郷隆盛や十五代将軍徳川慶喜などが、実に個性的な人物として生き生きと描かれていて、とても興味深かった。
また、この本の構成で面白いのは、それぞれの物語本編の後に、番外編としてもしもコーナーという5ページの息抜き企画ページが設けられていることだ。
このコーナーでは各作品を担当されたマンガ家さんが、それぞれ自分の個性を自由に発揮して真面目に書かれた本編に軽いオチを付けているのだ。
遠山さんのマンガの場合も、実に遠山さんらしいオチが付いているので、ファンの方はぜひ買って読んでみてください。
投稿者 黒沢哲哉 : 2005年3月10日 22:12
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コメント
さっそくお読みいただきありがとうございます。
また、こうして取り上げて紹介していただくと大変嬉しいです。
この作品は放送台本にかなり縛られるところがあって、なかなか「物語り」としての面白さは出しにくい仕事でした。
勝手に演出したり、キャラを脚色したり出来ないわけです。そのせいかどうしても平板なストーリーになってしまいます…。
この辺は反省点ですね。また機会があったら挑戦したみたいと思ってます。
「日本刀」の方も相変わらずのめり込んでいます。
刀の楽しみ方も色々あって、大きく分けると「鑑賞」と「実用」に分けられます。
「鑑賞」は鑑定に近いです。所謂“目利き”になる勉強でしょうか。僕の楽しみ方は専らコッチですね。
なかなか上達しませんが…(´д`、)
「実用」は抜刀や居合い、試し斬り等です。これもいつかはやってみたい…。
でも運動嫌いだしなぁ…(♯ ̄▽ ̄♯)ゞ
投稿者 遠山 光 : 2005年3月14日 04:37
またお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
遠山先生は、本当にいい仕事をされていますね。
確かに、元々のストーリーがあるっていうのはやりにくいの、よく分かります。ぼくも学習マンガの原作を何本かやりましたから。
遠山先生の、日本刀の知識を生かした本物の殺陣を描く時代劇、ぜひ見てみたいです!!
こんどどこかで企画してください!!
またゲストブックの方にもぜひお立ち寄りください!!
投稿者 黒沢哲哉 : 2005年3月15日 21:46
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投稿いただきましたコメントは確認後に公開させていただきますので、しばらくお待ちくださいm(__)m。
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