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| 陸軍戦闘服セット。テレビ映画『コンバット』かぶれの少年がみんなこれを買ったため、どれが誰の物かすぐ分からなくなった。 |
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| 関節のゴツさが60年代している。肩と腿の付け根部分は胴体の中のゴムでつながっているのだ。 |
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| 中央のベルト状の物が問題のキャプテンアクションのパーツだ。ハンバーガーと弾薬箱を溶着してしまった(涙)。大きな物に被害が及ばなくてよかった。 |
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| これがパンフレットのイラストだ。確かに体の21箇所を指し示しているのだが…。エライ迷惑したんだぞ、ホントに。 |
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| ピストル・手留弾セット(150円)。本来はガバメント1挺にパイナップル6個なのだが、G.I.ジョーの謎(本文参照)のおかげで数が増えている。 |
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| 機関銃セット(250円)の、マシンガンと弾薬箱。機関銃はブローニング1919かな。トライポッドのステー部分は金属製で、ハトメ固定した手間のかかった製品だ。 |
そこで本物を目にするようになって、ぼくは期せずしてG.I.ジョーのアイテムがいかによくできているかを確かめることができた。銃器や無線機はもちろん、ポーチなどの小物にいたるまで、ディティールに嘘がない。それはG.I.ジョーが徴兵制のある国・アメリカのおもちゃであることを物語っていた。新聞には相変わらず「北爆」などの文字が踊っており、ようやく社会性に目覚めはじめた中学時代。平和とは何かが子供ながらに薄々分かりはじめた時期でもあった…。
(「コンバットコミック」'94年2月号掲載)
(c)HASBRO