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2006年11月24日
どこか懐かしい昭和テイストのグルメマンガ
先日、ネットでちょっとした話題になっていたマンガをゲットしました。
そのマンガとは、久住昌之原作、谷口ジロー作画の『孤独のグルメ』。
輸入雑貨商である主人公が、仕事で出向いた先でさまざまな店に入り、食事をする。
行き当たりばったりで入る店は当たりの時もあれば外れのときもある。
1つひとつの物語はわずか8ページくらいで、男がただ店に入って食事をするだけなんだけど、ひとりで食べ物と向き合うときには対峙する1品1品の料理にそれぞれ様々な感情が沸きあがる。
出てくる料理は高級料理と言うのはほとんどなくて、下町のハンバーグランチだったり、屋台のたこ焼きだったり、果てはコンビニの惣菜だったり......。
原作者の久住昌之氏とは、はるか20数年前、20代のころに仕事でお会いした事があって、昭和32年生まれのぼくとほとんど歳が違わないのに、物事の本質を捉える鋭い眼と、何気ない事に面白さを見出す才能に驚いた記憶があります。
この『孤独のグルメ』も、そんな久住氏の才能が、谷口ジローの空気感までとらえるリアリティある絵と相まって実に魅力的な作品になっています。
発売されたのはもうかなり前なのに、今ごろになってネットで話題になっているというのも、この作品の古びない魅力のせいでしょう。
作品全体からにじみ出る昭和レトロな味わいもどことなく落ち着きます。
機会があったらぜひ手に取ってみてください。きっと楽しめると同時にお腹が空いてきちゃいますよ。
おすすめは旅行に持って行って列車の中で読むことですね。
孤独のグルメ 久住 昌之 谷口 ジロー 扶桑社 2000-02 by G-Tools |
投稿者 MW STAFF : 2006年11月24日 05:24
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