『未来の想い出
Last Cristmas
』
(1992年 光和インターナショナル=藤子・F・不二雄プロ作品)
製作/鈴木光
企画・原作/藤子・F・不二雄
監督・脚本/森田芳光
撮影/前田米造
音楽/大谷幸
音楽プロデューサー/長崎行男
美術/今村力、岡村匡一
出演/工藤静香、清水美砂、和泉元彌、デビット伊東、橋爪功、唐沢寿明
カラー ビスタビジョンサイズ 118分
藤子・F・不二雄が「ビッグコミック」に連載したまんがを映画化したもの。
まんが家の納戸遊子(清水)は、編集部主催のゴルフでホールインワンを出したショックで心臓麻痺を起こして死んでしまう。
ところが、彼女はその記憶を持ったまま10年前の若い自分に戻り、人生をもう一度やり直すことになる。
彼女は未来の記憶を頼りに、2度目の自分の人生を切り開いていく。そしてその中で、自分と同じように2度目の人生を歩んでいる女性・金江銀子(工藤)と出会った…。
原作まんがでは主人公が男性なのだが、それを女性に置き換えラブストーリーにしたのは映画的なアレンジとして正解だったと思う。
配役もベストマッチで、特にふたりの恋人役を演じる和泉元彌とデビット伊東のキャラクターがナイス。
ただ、原作では、自分の知っている未来を変えようとすると、体がものすごく苦しくなる、という描写があって、歴史を変えることの重みが描かれていたのだが、そういう部分が欠落していて“何でもやっちゃって大丈夫”みたいになっていたのは、タイムトラベル物としては少々食い足りない印象だった。
(1999/11/02)
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