Top 柴又名画座 No.133 | Back |
『博多っ子純情』 (1978年 エル・アイ・エル作品) |
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前半は、性に目覚めるころの少年たちの純情を『青葉繁れる』などを髣髴とさせるタッチで描き、後半になるにつれて、なぜか鈴木則文監督を思わせるケンカ少年の青春に移行してしまう。ぼくとしてはそうしたアンバランスが気にはなったものの、少年たちの純情が素直に描かれている部分は大いに楽しめた。
そもそも原作がそうなんだけど、こうした陽気で素朴でまっすぐな人々を描くには、舞台はやっぱり南国でなければダメでしょうね。
それにしても、博多弁でワーワー言ってるセリフは映画全編のおよそ4分の1くらい、何を言ってるのかわかりません。