映画『男はつらいよ』シリーズの主人公・寅さんこと車寅次郎に扮した渥美清の銅像が、柴又駅前に完成。昨日(1999/07/29)除幕式が行われ3000人の人が集まったという。
銅像は数日前からここに設置され、水色のビニールシートで覆われていたんだけど、除幕後の姿を見るのは今日が初めて。
寅さんは、また旅に出ようと柴又駅の方へ足を向けながらも、ちょっぴり柴又に未練を残して帝釈天参道の方を振り返っているというおもむきだ。寅さんのキャラクターを象徴するなかなかいいポーズだと思う。
実は寅さんに関する記念碑は、確か1977〜78年ごろだと思うけど、柴又駅からさらに50メートルほど帝釈天方向へ行ったところに「私、生まれも育ちも葛飾柴又です」と彫られたフィルムの形をした石碑があるのだが、こちらはいたってジミなため、知ってる人も少ない。けれども今回は駅前広場にドーンと置かれましたからね。観光客にはいやがおうでも目に入るでしょう。
実はこの場所にはぼくが子供だった昭和30年代には、映画『第3の男』でハリイ・ライムが地下道へ逃げるのに飛び込んだような多角形の広告塔が建っていた。ぼくはそれが好きだったんだけど、いつしか取り壊され、しばらくは何もなかった。しかし1980年代になって、急に思い出したようにそこに再び金属製の塔が建てられた。その金属製の塔は現在も、この寅さんの少し後ろ(左の画像では右の方)に立っているが、これは何だか意味不明なオブジェであるため、その前に寅さんが立ったことで風景が締まったかな、という感じだ。
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