まずは最初に集まったメンバーで浅草を散策。後列左から同期でフリーライターの野村宏平くん、翻訳家でミステリ評論家の森英俊くん、そして現役1年生。前列左から後輩でフリーライターの笠井修くん、翻訳家の村上和久くん、現役3年生の伊藤さん。
 しかし、散策するにはあまりにも寒い日で、凍りつきそうになってすぐに喫茶店に避難してしまった。

 いよいよもんじゃ開始。愛知出身の伊藤さんが危なげな手付きで「もやしもんじゃ」を焼いている。

 お店は浅草仲見世からひと角入った浅草公会堂近くにある「江戸もんじゃ ひょうたん」というお店で、森くんが見つけてきた店だ。1階のレジ近くに駄菓子が置いてあって、駄菓子屋さん風の演出がされているのがナイス。ぼくが子供の頃に食べたもんじゃは、お好み焼屋さんで売っているんじゃなくて駄菓子屋さんが冬の間だけやっている冬季限定メニューだったのだ。

 左から作家で後輩の高瀬美恵さん、前出の森くん、そして後輩の木村くん。今回のツアーは高瀬さんが「もんじゃが食べたい」と言ったことから始まったのだった。
 そこで素人はすぐに「もんじゃなら月島でしょう」ということになりがちなんだけど、ぼくはブームで急増した月島もんじゃエリアの味を信用していない。そこで森くんがチェックしてきた浅草にチャレンジすることにしたのである。

 そしてこのお店であるが、味はまさにトラディショナルな下町の味に近く、なかなか美味しかったです。邪道なもんじゃの典型的なケースでは、水溶き小麦粉の濃度が濃すぎて固まりすぎちゃうのである。その点、この店のもんじゃは適度なサラサラ感と粘りがあって合格。中でも昔のもんじゃにいちばん近かったのは、店名にもなっている、具がキャベツ、切りイカ、揚げ玉、しょうが、桜エビだけというシンプルな「江戸もんじゃ」でありました。難を言えば、キャベツがざく切りじゃなくて千切りだったことくらいかな。一応下に、お店の名刺を掲載しておきますね。

「江戸もんじゃ ひょうたん」お店案内


 店を出た後は浅草六区のカラオケに行き、帰宅したのは午前3時を過ぎていましたとさ。

 ところでまったく個人的なことですが、ちょうど浅草を舞台にしたまんが「一条寺開HAIKARA事件帖」が掲載されている最中に浅草ツアーを行うことになるとは、不思議な偶然を感じました。


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