藤子・F・不二雄氏が亡くなって最初のドラえもん劇場用長編映画となる今回の作品『ドラえもん のび太の南海大冒険』、ぜひ観に行こうと思いつつ、なかなか時間の折り合いがつかず、とうとう最終日になって観て来ました。
 左の写真はチケットの半券と、劇場でくれた公開記念プレゼント「ミニドラりん丸」のおもちゃです。このおもちゃがなかなか良くできている。帆の部分を外して船体の横に差し勢い良く引っぱると、船体の下についたコマが回転して、平面の上をツルツルと滑って走るんですね。Made in China であります。
 映画は、シナリオ展開は実にまとまっていてけっこう楽しめましたが、いまひとつストーリー全体の骨格が強引に流れていたのが気になりました。「冒険するために冒険している」みたいな感じになってしまっていたんですね。むしろ併映の短編「帰ってきたドラえもん」の方が、原作を生かして、さらにディティールに面白い味付けがされていて楽しめました。ついたウソを本当にする秘薬“ウソ800”を飲んだのび太が「桜の季節ももう終わりかぁ…」とつぶやいて公園から立ち去ると、すでに散った桜が再び開花しはじめるとかね。
 今や東宝のドル箱のドラえもんですから、F氏亡き後の今後こそ企画力が勝負といえましょう。ぼくがブレーンを求められたら引き受けるにやぶさかではありませんョ(笑)。

(QV-10Aで撮影)



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