それにしても、女子高生のミニスカートとルーズソックスの流行はいつまで続くんだろう。恐らくもう2年くらいは続いてると思うのだが。
 ぼくが中学生の頃、『小さな恋のメロディ』という映画が公開された。この映画に出てくるイギリスの学校の制服が超ミニスカートで、思春期入りたてのぼくは、名画座にかかるたびに映画館に通ってはドキドキしていた。
 当時は、日本の学校の制服はもちろんひざ下まであるスカートが普通で『メロディ』みたいな学校にそれはもう憧れたものである。
 平成の今、それが期せずして実現したわけだけど、いざそうなってみると、残念ながら何かが違うという違和感は拭いきれない。確かに昔からの制服よりミニにルーズの方が女の子は断然カワイく見えるのだが…。事実、駅とかでミニ&ルーズの女子高生の後ろ姿を見ると「おっ」とか思うこともよくあるし(笑)。前に回ってからどう思うかは別としてね。
 しかしアレですよ。男がそうやって注目したり騒いだりするからいけないという面もあるんだろうけど、どうも女子高生のほとんどが「自分は注目されている=自分はカワイイ」と勘違いしてる節がある。つまりは男も女子高生もお互いに考え方を改めないといけないということか。
 ぼくが少女の魅力と考えるのは、その少女自身が、世の美的基準の中で自分がどのくらいの位置にいるかさえ知らないという"イノセンス"にあると思うわけ。つまりはホントにカワイかったり美人だったりする女子高生も「私は美人」と天狗になった時点で本来の価値を下げてしまっているということに気づくべきですね。

左の2点は、映画『小さな恋のメロディ』より。
 1971年イギリス作品。監督ワリス・フセイン、脚本アラン・パーカー、出演マーク・レスター、トレーシー・ハイド、ジャック・ワイルド。

 トレーシー・ハイド演じる少女メロディの残酷さと無邪気さと儚い美しさと…。それらが見事に捉えられた、ほとんど奇跡のような映画だったと言えましょう。映画・ビデオ合わせて50回は見ています。
 でもってこちらが映画の中のミニの制服。細かいチェック柄のワンピースになってるんですね。しかし今見ると日本の女子高生とほとんど同じくらい。日本も学校文化に於いてついにイギリスに追いついたということか(笑)。当時は見えそうで絶対見えないスカートの裾にヤキモキしたものですが、それは今の女子高生の場合も同じです。男にとっては女子高生七不思議の一つだが、ミニスカートは案外見えないということなのだ。

 因みに、インターネット上での映像や写真の著作権について必要以上に神経質になる人がいますが、この程度の引用は印刷媒体に於いてもごく日常的になされていることで、出典を明確にすることで許容される範囲に入ると判断しています。

(QV-10Aで撮影)



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