モーレツ!!魔球BBS

< 1998/11/24 〜 11/30 >


「少年」傑作集(光文社文庫)全5巻+小説・絵物語篇

上記の本が1989〜90年にかけて発売されました。その中から絵物語をピックアップ
すると・・・

1.第二の地球/小松崎茂(第2巻)(15P)
2.ジャングル巨人/山川惣治(第2巻)(24P)
3.百万年前の世界/海野十三・作 松下井知夫・画(小説・絵物語篇)(12P)
4.少年宮本武蔵/小山勝清・作 伊藤幾久造・画(小説・絵物語篇)(16P)
5.大暗黒星/小松崎茂(小説・絵物語篇)(22P)
6.新・紅孔雀/北村寿・作 石井治・画(小説・絵物語篇)(22P)
(注)ただし、第5巻は未入手のためチェックできず。

が、載ってますがこれでもやはり、絵物語の全貌はつかめないみたいですね!?

>「白虎仮面」の復刻本は中野書店で売っていたと思います。3000円くらいだ
ったと思います。
¥3,000なら、そー高くないかな?この価格を目安に、探してみます...

>加太こうじ版の「黄金バット」
単行本2冊が鑑定団に紹介され、「まんだらけ」目録にも載ってましたね。

(P.S.)
CD-ROM版 「平田弘史劇画創世期傑作選」(2枚組、貸本期作品約81点6,000
ページ分)が99年春出版予定(サリュート出版局)とのこと!値段は\30,000
(本体価格)。(渋谷まんだらけに、これの縦長パンフが置いてありました)

絵物語のCD-ROM版なんかも出るといいですね!


投稿日 11月30日(月)10時46分 投稿者 ミサール・小山 [proxy.edu-c.pref.gunma.jp] 削除


『ぼくらの少年雑誌−レトロ・昭和30年代の夢−』

(草野のりかず・東京法経学院出版)¥880(1987,7,25)

という新書版が私の本棚にありました。この本には、絵物語がかなり、図版ととも
に(白黒)紹介(引用)されてました!

例えば「白虎仮面/岡友彦」(本の108P)は「竜神のほら穴」の巻(『冒険王』昭和
29年9月号)が紹介されていて、上半分には絵(荒れてる川、つばめ小僧とその
せりふ「あっ ながさていくぞ おーい はやくたすけろ」、リード(ものすごい
川のながれは、白虎と怪血鬼をあっというまにおしながしていった。つばめ小僧ば
かりか黒鬼もおどろいた。)、黒鬼のせりふ「怪血鬼をころしてはならぬ」「もう
たたかい どころじゃないわい・・・」)下半分にストーリーの紹介

荒れる荒川の土手をこわし江戸を大水にしようとする怪血鬼めがけて斬りつけた白
虎仮面は、怪血鬼といっしょに急流に落ちた。流れた末にまずはいあがったのは獣
面の怪血鬼。片目がつぶれたのに怒り、石のあみだ像を川に投げこんでしまう。
怪血鬼をおそれる村人たちは竜神のほら穴にある火ごまでやっつけるほかないと考
えてとりに行くが、そこには悪者の黒鬼頭巾とまぼろし党がかくれていた。しかし
つばめ小僧は火ごまを使って二人をを追い出した。一方白虎仮面はいま、どうどう
と荒れ狂う急激の中からぽっかりとうかびあがったところだった。

以上ですが、結構紹介されてる方じゃないでしょうか。いいですね!面白そうです
ね!(「復刻版」あの古本屋(10年前に1回手にした店)にまだあるかな〜)

その他絵物語の絵の紹介(引用)では、
1.「疾風黒頭巾/雑司十郎・堀万太郎・画」(『野球少年』30年7月号)
2.「青いリボン/中村信生」(『少年画報』29年6月号)
3.「魔境の密林/萩原孝治」(『太陽少年』29年5月号)
4.「獣人魔島/作・横溝正史 絵・岩田浩昌」(『冒険王』昭和29年9月号)
5.「平原王/小松崎茂」(『冒険王』昭和29年9月号)
6.「キング・ゴリオン/作・香山滋 絵・白井哲」(『少年クラブ』昭和30年9
   月号)
7.「少年ザンバ/阿部和助」(『少年』昭和30年6月号)
8.「ジャングル巨人/山川惣治」(『少年』昭和30年4月号)
9.「新紅孔雀/作・北村寿夫 絵・石井治」(『少年』昭和30年4月号)
などです。新書版202Pの約半分は、漫画、絵物語の絵、雑誌の表紙が紹介(引用)
され、見た目もいいです!

(章のタイトル、割り当てページ数)
1.ぼくらの雑誌たち(85P)
2.ぼくらのマンガと絵物語(34P)
3.ぼくらのヒーローたち(20P)
4.ぼくらは投稿少年だった(20P)
5.広告のなかのぼく(19P)

著者は昭和21年生まれの人です。

>今年の収穫量は100冊ぐらい
情熱を感じます。そのように打ち込めるモノがあるということが、いいですね!
実は私は以前、一峰大二の出版権買い取って、自分で一峰大二の単行本出版した
いなと、思ったことはありましたが...。

>「機械化」  S19 小松崎
確か戦争がらみで「未来兵器」か何かの絵(イラスト)でしたよね。

>永松さんの作品はかなり面白いのですが、「黄金バット」以外の作品はほとんど
 紹介されていません。
少年画報社で昭和50年頃2冊で復刻版出ましたよね。あれしか読んでません!

>山川さん関心がやはり一番小さいですね
何となくイメージができちゃってますよね!自分も含めてですが...。

>おいくつなのですか? 
昭和30年の早生まれです。群馬県人です。東京には月に1回渋谷にいきます。
まんだらけに本売ったり、輸入CDを買ってきます。

次回は11月30日(月)に報告の予定。

投稿日 11月27日(金)10時45分 投稿者 ミサール・小山 [proxy.edu-c.pref.gunma.jp] 削除


>ベルパパさん

>ベルパパさん
いろいろ他にもありそうですね!保管方法!

投稿日 11月26日(木)11時52分 投稿者 ミサール・小山 [proxy.edu-c.pref.gunma.jp] 削除


歌川大雅の文章と挿画発見!

『えろちか 36 特集 密教とセックス』(三崎書房・昭和47年6月1日発行)

巻頭の論文「シャクティ・ラマイズム 女炎の呪/歌川大雅」(10P)なるも
の...。
以前読んだ「密教神秘術」と同じような路線の内容・・・だと思う・・・。
ただし、こちらはもう少し「論文調」というか、カタイ内容だと思う。
今回、要旨はあえて紹介しませんが、中に「人間の歴史は、結局は自己がどう生き
るか、そしてどう生きたかの集成であって、これを大きな時代の流れと見るより、
流れに目をくらまされず、自己をしっかり見詰めなければ、人間の歴史すらも、吹
く風のごとき自然現象にすぎない」「神仏信仰と言っても、やはり人間が生きるた
めの用具である」とか、考え方もしっかりしてます!
かなり、本格的にというか、真面目に「左道密教」を研究していたようです!
(なにしろ巻頭ですよ!)それから、自分で描いた「密教画」がグラビア(カラー
2P、モノクロ2P)に載ってます。
「第三の目」「威羅瓦金剛」「墳主護法」「天母護法」「大黒天」なる絵です。
本格的な仏教画で、正直少し気持ち悪いです・・・。以上です。

(P.S.)一昨日購入した「島っ子」をよく行く古本屋へ、売りに行ったのですが、
カバーの色がさめていたりで、買取を躊躇していました。そこで、店内の以前
チェックした上記本を再度チェックしたら、歌川物を発見!そこで、こちらからそ
の本と交換を主張。結局「えろちか」3冊と交換ということになりました。
歌川物はこれ1冊にしか載ってなかったのですが、おもしろいイラストが載ってい
るもの2冊を選んできました。なお「島っ子」はワタシハ¥800で購入したもの
です。「えろちか」はその店でも、売れなくて開店以来(4〜5年?)ある本です
が、裏に¥800のシールがついてました。なお「島っ子」(虫コミ)は、状態が
よければ売価¥15,000〜10,000くらいかな?

>暑いアイロンを新書本の背に当ててのりを溶かし割れを直す方法
これはつかえそうですね!

>「マンガ論争」
呉智英、ごちえい、くれともふさ、読み方はどちらでもよいみたいですね。

>平凡社の「こどもの昭和史」
(2)昭和20年〜35年 が特にいいですね。

>影響及ぼした本
やはり、ちいさい時「好感」を持ったものは、今でも愛着がありますよね。
一峰大二の「電人アロー」「ミサイルマンマミー」「閃光マック」「黒い秘密兵
器」「どろんこエース」。今のマンガに比べると内容は稚拙かと思いますが、絵柄
が好みにあっているんですよね〜。「電人アロー」は本誌では、黄色い紙に、赤と
紫の2色、次のページが紫の1色と、交互に印刷されているわけですが、紙が黄色
のため、3色印刷に見えるわけです!「鉄腕アトム」「鉄人28号」の方が人気が
あり、カラーページが使われていたのに、「電人アロー」は本誌では、カラーペー
ジは使われずじまい・・・だったかと思います。その時から、私は「まいな〜し
こ〜」だったのかな?

大学生時代、花輪和一の作品を「ガロ」で見て「大正・昭和の挿し絵」に興味を
持ちました。このころ、ふくしま政美にも衝撃を受けました。あと、石井隆をはじ
めとする三流エロ劇画ですね。私は「絵柄」から入るので、「うまい絵で、個性的
な絵」が好きですね〜。

最近(といっても2,3年前)では伊藤潤二の作品にインパクト受けました!
その前は、犬木加奈子、その前が、原哲夫(「北斗の拳」)今は「マンガ」に対す
る関心が薄れ(周期的?)あまり夢中になれません。

2年前の「100万人のよる伝説」の歌川大雅のマンガを見て、歌川大雅と岡友彦
ときたわけです!絵物語では、今は、岡友彦、小松崎茂、福島鉄次、永松健夫、山
川惣治、の順に興味があります。集大成本でないですかね〜!


投稿日 11月26日(木)11時42分 投稿者 ミサール・小山 [proxy.edu-c.pref.gunma.jp] 削除


本の保管について2

お二人の蜜月の間に割り込むようで申し訳ないのですが、本の保管法
ということなので私にもようやく加われる話題につき書き込みさせて
頂きます。
まず、メンテの第一歩の表紙の汚れですが、私の場合99.5%エチルア
ルコールで落とします。
テッシュに含ませて擦る訳ですが、マジック書き、ヤニ、ホコリ汚れ
テープ糊跡、などは100%落ちます。
カバーに付いた細かい傷に入り込んだ汚れも奇麗に落ちます。
本に染み込むより早く蒸発するので、カバーがヨレヨレになる事はあ
りません。
当然、フィルム(ラミネート)加工してある最近の本にしか使用でき
ませんが・・・
あとこれからの季節窓際に置いてある本棚に付く結露ですが、去年は
冬は乾燥するから心配ないと思っていたところ、ストーブの上のヤカン
から出る蒸気が結露のおおもとでして、包んでいたパラフィン紙がし
わくちゃになっておりました。
首から下は大体結露していて(本棚に結露で本自体が結露した訳では
ありません・・・)あわてて本を取り出して乾燥させました。
今年は、発砲スチロール系(ポリスチレン)のフィルムを本棚に張ろ
うかと考えております。
ポリスチレンは抜群の保温力を持つので結露を防げると思うのですが
効果のほどは後程お知らせします。

最後になりますが、本を包む紙ではパラフィン紙とグラシン紙があっ
てどちらも同じロウですが、これだけでは湿気防止にはならないので
OPP(ポリプロピレン系)の袋に入れるのを計画しております。
ミサールさんも私も同じ北関東なので、東京と比べるとはるかに寒いし
湿気も多いのでご苦労されていると思います。

>岬さま
アイロンで背割れ直すの直ちに試してみたいと思います。

投稿日 11月26日(木)11時19分 投稿者 ベルパパ [pm3-s24.dreams.ne.jp] 削除


閑話休題、本の保管やメンテ等

>「SFファンタジア マンガ編」
この本はおりにつけ、見(ながめ)ます。カラーの色合いがいいですよね〜。

>「漫画歴史大博物館」「漫画少年と赤本漫画」
この本は、買おうかどうか迷って、買わなかったです。特に「漫画歴史大博物館」
は、買っておけばよかったかな...。

(11/24の岬さんの書き込みで)
>宝島社「マンガ論争」(現在も入手可能)で岡友彦=歌川大雅だということと、
岡さんの評価を知りました。
どのような評価なのか、また岡=歌川が出てきた前後関係、よかったらもう少し
詳しく教えてもらえますか?

(P.S.)
昨日は、入手した古本(ちばてつや「島っ子」(全4巻)(虫コミ)「少年ジャイ
アンツ」(全3巻)(パワコミ)のメンテ(後日の転売用に購入)で夜の時間がつ
ぶれてしまい、他の文献にあたれませんでした!)古い本は、割れているページに
ボンドをつけたり、本体のヤケに紙ヤスリをかけたり、補修が大変です!

ところで、岬さんは、本の保管やメンテにはなにか工夫をしてますか?


投稿日 11月25日(水)10時29分 投稿者 ミサール・小山 [proxy.edu-c.pref.gunma.jp] 削除


岡友彦または歌川大雅の「活字」を求めて

岡友彦または歌川大雅の「活字」を探そうと文献等に当たって見ました。

『戦後 SFマンガ史』(米沢嘉博・著/新評社/'80.8.15)

1.絵物語の絵は難しくて真似出来なかった。絵物語はその絵が魅力であるが為
に、後継者を生み出すことはできなかったし、増大していく需要に応えることも
できなかった。前述の4人(山川惣治、小松崎茂、福島鉄次、永松健夫)に加え
て、岡友彦を加えれば、ほぼ人気作家は終わりという絵物語の状況は、マスメデ
ィアの要求の前に、初めから危機状態にあった。(P44)

2.手塚調の絵でデビューした桑田次郎が、その後「白虎仮面」で有名な絵物語作
家岡友彦門下となり、雑誌でSF絵物語を手がけたのも、一つの要求だったのかも
しれない。(P68)の2箇所です。

(その他で印象に残った文)

3.戦前の少年小説と挿し絵、戦後の絵物語、これらの「絵」はマンガよりも緻密
であり魅力的であった。にもかかわらずマンガにとって変えられていくのは、量的
拡大についていけなかったという点に加えて、少年読み物に読者が求めていたもの
を表現するのにマンガがもっとも適していたということがある。(P77、78)

4.文章を説明しようという絵ではダメなのであり、絵を説明しようとする文章で
もダメなのである。それは、読む行為を連続させない。だから、手塚治虫なのであ
り、ストーリーマンガなのである。(P78)

5.少年小説では挿絵がかなりの量(スペース)を占めていた。(絵物語は)それ
を一歩進め、絵に文をそえるという形に主客転倒させたもの・・・もっともそのス
タイルは作家によって違っていた・・・(P33)

6.トーキー小説とは、マンガ的コマ割りとふき出しを使用した絵物語で、マンガ
との違いはその絵のスタイル、リアルさであった。(P59)

(コメント)戦前のSFマンガ、絵物語から現在のマンガまでの歴史が、絵と活字と
データで研究、紹介されている。ただし1979年まで・・・。
同著者による『戦後ギャグマンガ史』『戦後少女マンガ史』もある。力作である
が、今読むとちと文がカタイか・・・。

>桃源社の復刻漫画本を注文して「白虎仮面」に出会いました。
一峰大二の師匠ということで岡さんには興味がありました。私も10年前?古本屋
で、この復刻版は一度は手にし、中味もパラパラみたのですが、その時は、こち
らのイメージと違うような気がして、買えませんでした...。歌川=岡と知った
今は、買っておけばよかったか...という感じです。集大成本でないかな...

>宝島社「マンガ論争」
パラパラめくった記憶はありますが、気が付きませんでした。当時...。

>「100万人のよる伝説」を入手しました!
よかった!お役に立てて...歌川作品、縮小印刷掲載ですものね...。
ヨミずらいですね。「100万人のよる伝説」(2)も出てます。歌川作品載って
ますが、(1)の「別荘の怪事件」「仮面をかぶった淫獣」が最高!(3)も出た
ように思いますが、確認してません。「100万人のよる」の出版権を持つ自由国
民社に、「歌川作品をまとめた本」を出すよう働きかけたいですね!

(P.S.)こちらも、BOOK OFF以外の古くからある「古本屋」でもチェックしてみま
す。

投稿日 11月24日(火)10時01分 投稿者 ミサール・小山 [proxy.edu-c.pref.gunma.jp] 削除


ついに歌川大雅の作品が....

***** 執筆者ご本人の希望により、本文は削除しました ******

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