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ぼくらの60〜70年代宝箱
黒沢哲哉・著

2006/09/20発行 いそっぷ社 定価:1600円+税 ISBN4-900963-35-6
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 1957年生まれのぼくが、子どものころに夢中になったマンガ、アニメ、おもちゃ、テレビについて、それらを縦横にクロスオーバーして語った本です。

 データなどの客観的記述は必要最小限にとどめ、当時、ぼくらにとってそれらの作品や品々がどう大切だったのか、いま当時を振り返ってみて、果たして自分の中に何が血肉となって残っているのかを、ぼくが、当時からずっと大切に持ち続けていたマンガやおもちゃのコレクションとともに紹介しています。
 読者の皆さんが、この本を読んで、「あ〜、あったあった!」と共感してくれたり、忘れていた事実を思い出してくれたり、「そうだったんだ!」と初めて知る事実に驚いたりしてくれたらいいな、という思いで書きました。

 ところで、最初にこの本の企画を立ち上げたのは2005年の2月でした。
 当初は、かつてぼくがメインライターとして執筆した『別冊宝島 レトロおもちゃ大図鑑』の、ぼくの執筆部分のリメイク+増補版のような本を考えていました。
 しかし、その後、類書が刊行されていることや、当時とは時代の流れも変わってきていることなどを考え、今、ぼくが書くべきものは何なのかをあらためて自分に問いかけた結果、おもちゃだけでなく、マンガやテレビを縦断して語る本にしようと決めたのです。
 その結果、90%以上の原稿を新たに書き下ろすことになり、刊行まで1年半以上もかかってしまいましたが、その分、内容を充実させることができ、現時点での決定版になったと自負しています。
 ごく一部に『レトロおもちゃ大図鑑』と重複する記述がありますが、前著を読んでくださっている方にも、十分楽しんでいただけると思います。


 今回、この本のひとつの目玉として、当時の駄玩具の手触りを写真だけでなく実際に触れて味わってもらいたいという意図から、『鉄人28号』の復刻版メンコを特別付録に付けました。
 最初のテレビアニメ版『鉄人28号』が放映されたころ(1963〜65年)に、ぼくが駄菓子屋で買い求め、今日まで大切に持っていた品を、紙質や色味など、ほぼ忠実に再現しています。もちろん裏側も懐かしいメンコの絵柄そのままです。
 切り取って実際に遊ぶもよし、ちょっと大きいしおりとして使っていただいてもいいのではないかと。
©光プロダクション

 全192ページ中、半分の96ページがカラーページ!(見開きごとにカラーページと本文ページが交互に構成されています)。
 ですから、当時の懐かしい品々を当時の色彩のままに見ることが出来ます。
 写真を見てキャプションを読んでいくだけでも懐かしさを味わえるし、本文もどこから読んでも楽しめる構成になっています。

 ということでかなり手前味噌を並べてしまいましたが、こちらへアクセスされる皆さんの中には、コレクターであったり、マニアであったり、鋭い審美眼をお持ちの方も多数おられると思います。
 ですので、記述の誤りなどのご指摘や、ご意見、ご批判など、ぜひとも忌憚のない厳しいご感想をいただければ幸いです。

(2006/09/08)

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