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monologue
< または日記 の・ようなもの >
1999.12


99/12/31
 年賀状の残りを書き、軽く仕事をする。しかし大晦日は何となく落ち着きませんね。

99/12/30
 午後、正月用で、まだ買ってないなまものを買いに行く。ほうれんそう、鶏肉。それから、2000年対策用のペットボトルの水、レトルトご飯など。

 18:30、渋谷で、エニックス編集のN川さんと待ち合わせ。来年始まるまんがで監修をお願いしている方が主催する忘年会に出席する。
 ところでその忘年会の中で、ゲームをやってプレゼント交換という企画があった。そして、何と、そこに出席してた新人マジシャンでモデルのYさんが、高校時代に実際に使ってた制服(ルーズソックス付き)と、写真集の未使用ポジをセットでプレゼントするという。こ、これは欲しい!!
 しかし、これをゲットするためにはゲームに参加してそれに勝利しなければならないのだ。ぼくはこのパーティに仕事の関係で招待していただいたのに、制服をゲットしててどーする(笑)。ということで、興味ない素振りでゲームには参加しませんでした。シクシクシク…。

99/12/29
 今日は大掃除。といっても今年はあまり時間がないので、居間だけざっと片付けて掃除機をかけておしまい。

 夕方、お正月の買い物に行く。鏡餅、伊達巻、ごまめ、数の子、栗きんとん、なると、etc..。一人暮らしを始めてからは、「今年は忙しいから、何にも準備しなくていいかー」って毎年、思うんだけど、やっぱり、正月は鏡餅を飾って、おせち料理とお雑煮を食べないと納得いかないんだよね。

 夜は、パソコンで年賀状の宛て名をプリントアウトする。といっても、まず引っ越した人の住所書き換えなど、データの更新に2時間。プリントアウトに2時間。さらに、ひとことずつコメントを書いたら、結局、深夜までかかってしまった

99/12/28
 16:30、大泉学園の里見桂さん宅で『HAIKARA事件帖』の打ち合わせ。次回作に登場するシーンについてぼくのイメージを説明し、それに必要な作画資料の相談をする。
 里見さんは細部まで考証をきちっと考えて描かれるまんが家さんなので、シナリオを書く段階ではあまり細かく考えてなかったところを、鋭く指摘されてオロオロしたりとか(笑)。例えばこんなカンジ……
里見「このヤクザの親分の家は山奥にあるんですか?」
黒沢「ええ、開(主人公)が捕えられるという設定なので、人里離れた場所にあった方がいいと思いまして」
里見「でも、洋装のモダンなヤクザなんですよね」
黒沢「はい。明治時代の長崎といえばハイカラな場所ですから、シャレ者のハイカラヤクザという設定で…」
里見「ハイカラヤクザなら、山の中よりも市街地に家があった方がいいんじゃないでしょうかね」
黒沢「た…確かに…、それじゃそうしましょう(汗)」
里見「市街地に移して何か不都合があるならアレですけど」
黒沢「あ…ありません…単なる思いつきですから…(大汗)」

 その後、「スーパージャンプ」編集部でセッティングしてくれた里見プロの忘年会に、ぼくもお招きにあずかり、高級焼肉レストランで会食する。口福口福。

99/12/27
 15:30、小田急線の新百合ケ丘駅で、新企画社編集のA木氏、S木氏、小学館のS藤氏と待ち合わせて、まんが家のさんとお会いし、シナリオの打ち合わせ。といってもぼくのシナリオはあっさりOKとなり、打ち合わせの内容は、主にTさんのスケジュールの確認だけで、わずか10分ほどで終了。柴又から往復3時間もかかるのに、なんか物足りないカンジ。

 帰宅後、すぐに仕事をする予定だったのだが、今日はさすがにちょっと休ませてくれよぉということでついさっきまで寝て、それからこの monologue を書いている。

99/12/26
 新企画社の次回企画のシナリオの第1章分を書く。明日打ち合わせなので、本来はその前に編集に見せておかなければいけなかったんだけど、予定がズレこんで、結局今日まで持ち越ししてしまったのだ。連日睡眠不足で頭がスッキリしなーーーーい。

 夕方、すずちゃんから電話があり、松戸のDマートに注文してあったキックボードが届いたというので、一緒に車で受け取りにいく。
 でもって帰宅後、さっそく家の前ですずちゃん試乗。ぼくも乗らせてもらったんだけど、これ、すっげー楽しいわ!! 自分の分も欲しくなったけど、いい大人が乗ってるのはちょっと恥かしいですね、さすがに。残念だなぁ。暗くてデジカメ撮れなかったので、すずちゃんの乗車風景は、後日撮らせてもらう機会があれば公開します。

 深夜、シナリオが予定部分まで完成し、新企画社編集のA木氏に e-mail で送る。

99/12/25
 14:30、渋谷で、エニックス「少年ガンガン」編集長のE田氏、編集のN川氏、女性まんが家のY形さんと待ち合わせ。うーん、睡眠不足…。今日は兵庫県在住のY形さんとの顔合わせ&パルコで取材なのだ。
 しかし彼女はこの日の新幹線で兵庫へ帰るとのことで、パルコでの取材を終えると、N川氏に送られてあたふたとお帰りになったのであった。渋谷の街はすごい混雑だし、なんだかものすごくバタバタしてて年末らしいらしい取材の1日でありました。

 帰宅してみると、里見桂さんから原作の督促の留守電が!! 大慌てで『HAIKARA事件帖』の原作の書き直しをやって、ファックスで送る。

99/12/24
 午後、ほとんど完徹で神保町へ。小学校時代からの友人である塩川くんが経営する広告代理店へ、年賀状のコピーをさせてもらいにいく。いつもは社長はそれほど忙しそうにしてないのだが、年末なので、さすがに今日はバタバタしてたみたいで、呑気に年賀状をコピーしてるのがちょっと気が引ける……などと言ってるわりには、ずうずうしく350枚もコピーさせてもらった。ありがとう、塩川くん!!
 おまけに帰りは、同じく幼稚園時代からの友人で通販会社社長の井上くんに、新車のクラウンで柴又まで送ってもらっちゃった。ありがとう、井上くん。

 今夜はクリスマスイブ。ということで、女子高生のすずちゃんから手作りケーキをいただいたsnap photo

 深夜、『HAIKARA事件帖』の原作の書き直しをやるが、明日、出かけるのでもう寝なくちゃ、ということで仕上がらず明日の夜に持ち越しになってしまった。

99/12/23
 夕方、高田馬場で、ワセダミステリクラブの同期OBを中心とした忘年会が開かれ、それに参加する。 snap photo

 帰宅後、すぐに年賀状の原画の作成に取りかかる。年賀状は、毎年、友人の会社でコピーを借りて作ってるんだけど、その友人の会社が来週火曜で仕事納めなのだという。来週月、火は仕事が入っているので、行くとしたら明日の金曜しかない!! ということで、何としても今夜中に仕上げておかなければならないのだ。
 それにしても、こんなときに限ってパソコンの調子が悪くなるんだよねー。DTPソフトがへそを曲げてしまい、なぜか画像が網点になって出力してくれないのだ。網点にならないとコピーしたときに画像がツブれて汚くなってしまう。1時間ほど「ああでもない、こうでもない」とやったが、結局、解決せず。
 試しに、昔作成した古いフォーマットファイルで印刷すると、ちゃんと網点になってくれることが分かった。そこで、そのフォーマットに一度画像をコピーして、レイアウトし直し、プリントアウトしてみた。そうすると、何とうまくいくではないか。まあ、対症療法だけどいいか。ということで、原因はいまだに不明であるが、まぁ、パソコンなんて元々そんなものなんだよね。原因は分からなくても、動けばオッケー、没問題メイウェンティなのでありました。

99/12/22
「オースーパージャンプ」編集のM沢氏と電話で打ち合わせ、『HAIKARA事件帖』の原作の書き直しをする。

99/12/21
 年末恒例の小学館コミック編集部合同謝恩パーティが、帝国ホテルで開かれた。仕事があるので、一次会だけ顔を出す。なんかライターやデザイナーの友人たちは、ほとんどみんな年内の仕事はもう終わっているのだという。なんでー。

99/12/20
 今週中に仕上げる予定の新企画社の原稿を書く。

99/12/19
 今日はぼくの誕生日。
 午後遅く起きてボーッとしてたら、弟から電話がかかってきた。誕生日祝いに食事をごちそうしてくれるというので、夜、弟の家へ行く約束をする。

 雑用を片付けて少し時間が空いたので、柴又名画座を開館。本日は、実話を元にしたハートウォーミングなディズニー映画 『マーク・トゥエインの想い出』 を上映。 comment and picture

 19:00、弟夫婦と息子の悠馬くん(5歳)そして母と一緒に焼肉レストランで食事をする。いやー、久々の焼肉はおいしかった。しかし悠馬くんはステーキバイキングの店へ行きたかったらしく、ちょっぴりご機嫌ナナメでありました。「今度はおじちゃん(ぼく)がおごってあげるからね」と約束。ごちそうさまでした。

99/12/18
『HAIKARA事件帖』の原作を、一気に仕上げる…
 …つもりだったのだが、午後、すずちゃんが松戸のDマートに連れてって欲しいと電話をかけてきた。
 ホームページを手伝ってくれているので、恒例のクリスマスプレゼント、何がいいか決めておいて、と言ってあったのだ。そうしたら、キックボード(昔のローラースルー・ゴー・ゴーみたいな、足で蹴って走るハンドル付きスケボーみたなもの)が欲しいという。
 でもってそれが、松戸のディスカウントショップに安く売っているというのだ。
 しかし、行ってみたら、すでに売り切れで予約注文になるという。仕方なく予約を入れて帰ってきた。
 キックスケーターって、何だか最近高校生の間で流行してるらしくて、先日渋谷へ行ったときにも乗りまわしている若者がいたっけ。見てるとけっこう楽しそうで、ぼくもちょっと欲しかったりして(笑)。

 帰宅後、今度こそ本格的に『HAIKARA事件帖』の原作に取りかかり、翌午前6:00過ぎに完成し、「オースーパージャンプ」編集のM沢さんにファックスで送る。

99/12/17
 当 allnightpress.com に すずのホームページ を持っている女子高生のすずちゃんが、パソコンで年賀状を作りたいということで、我が家へやってきた。 snap photo

99/12/16
 13:30、神楽坂の日本出版社でデスクワーク。最近は日本出版社の編集部にめったに顔を出さないから、かつてぼくのデスクだった所は、すでに他の編集者の物置き状態となっていた。「片付けましょうか?」と言われたが、どうせほとんど来ないから「あ、いいですよ」と言って、荷物の山をかきわけて作業をする。トホホ…。

 14:00、早稲田のスタジオハードに郵便物を届ける。「コンバットコミック」編集長の松田氏は不在だったので、次の目的地へそのまま移動。

 15:00、神保町の新企画社で編集のA木氏と、次回単行本の打ち合わせ。1週間をメドに原作を2章までUPさせることに決まる。

 そのまま引き続き、新企画社編集長の渡辺くんと、現在執筆中の単行本について打ち合わせ。渡辺くんから「章の締めとなる部分の結論が弱い」という指摘を受け、改善策を相談する。こちらも1週間程度をメドに書き直すことで話が決まる。

 18:00、京橋のフィルムセンターで、ワセダミステリクラブの仲間たちと合流。フィルムセンターでは、現在「ハワード・ホークス映画祭」を実施中で、その中の1本で推理小説が原作のミステリー映画 『トレント大事件』 をみんなで見るというので、お誘いを受けていたのだ。ということで、本日の柴又名画座は久々に映画館からお送りいたします。 comment and picture

99/12/15
 パソコンを立ち上げたら、キーボードの一部のキーが入力できなくなっている!! ガーン!! ということで、急遽、車でキーボードを買いに走るsnap photo

 『HAIKARA事件帖』の原作を書く。

99/12/14
 15:30、渋谷の東急文化会館で、エニックス編集のN川氏と待ち合わせ。15:00より、ぼくが原作を書くコミックで、監修をお願いする某業界のプロフェッショナル Y氏と打ち合わせがあるのだ。

 16:30、Y氏との打ち合わせは順調に終わり、編集部へ戻るというN川氏と別れて、ぼくは、まんだらけ渋谷店を軽くチェック。例によって不要不急の資料本を数冊購入してしまう。

 まんだらけのトイレが使用中だったので、トイレを借りようと東急ハンズに立ち寄ると、クリスマスパーティグッズがズラリと並んでいた。そこで、安かったので思わずサンタの衣裳を買ってしまいそうになるが、やっとのことで思い止まる。そんなん着る場所ナイもんなー(笑)。

 20:00、帰宅したら、ちょうど BS2 で黒澤明監督の 『用心棒』 が始まるところだった。ビデオで予約録画してるから見るつもりはなかったんだけど、何となくつけていたら引きこまれてしまい、結局、最後まで見てしまったので、柴又名画座にすることにした。もちろん何回も見てるんだけど、それだけに力のある名セリフのひとことひとことを聞いてるだけで、もう画面から目が離せなくなってしまうんだよね。 comment and picture

 夜、『HAIKARA事件帖』の原作のプロット立てをやる。20日までにあと1本書き上げなければならないのだ。

 その後、まだ活力が余ってたので、もう1本柴又名画座を開館。クリスマスシーズンにふさわしい作品 『三十四丁目の奇蹟』 を上映。 comment and picture

99/12/12
 新企画社の単行本の原稿を書く。

 深夜2:00、予定していた部分まで、見込みより2時間ほど早く書き上がった。珍しい(笑)。ということで、編集長の渡辺くん宛てに e-mail で送付する。

 続けて柴又名画座でも開こうと思っていたら、雑用を片付けているうちに間もなく午前4:00。だめだぁ〜。

99/12/10-11
 新企画社の単行本の原稿を書く。

99/12/09
 エニックス編集部のN川氏から電話があり、土曜日に送ったプロットで、ようやく編集長からのOKが出たとのこと。これでやっと正式な仕事になったのだ。作品コンセプトからの根本的な立て直しが2回。最終的に方向性が決まってからもプロットを書き直すこと8回。ここまでくるのに1年半かかりました。

99/12/08
 江東運転免許試験場へ、運転免許証の更新に行く。
 初めて免許を更新した約20年前には、更新手続きをした日から約2週間後に再度試験場まで受け取りにいくか、郵送してもらうかしなければならなかったのが、12年前には2時間ほど待てばその場でもらえるようになり、やがてそれが約1時間に短縮。さらに前回の更新からは、手続き後、わずか30分ほど待てば発行されるようになった。まさに電子化の恩恵ですね。

 帰りに江東区の古本屋につい立ち寄ってしまい、つい本を山ほど買ってしまう。

 あ゛ーっ、なんだか家から出たり入ったりばかりしてるから、ちっとも落ち着いて机に向かえないぞ。

99/12/07
 ようやく新企画社の単行本の次の章の構成に手をつける。こちらも大詰めだ。

 このまま一気に新企画社の仕事に集中したいところなんだけど、実は運転免許証の更新期限が迫っているため、近くの3分間写真ボックスへ、申請用の写真を撮りに行く。

99/12/06
 新企画社の次回企画のプロットを書いて編集部へファックスと e-mail で送る

 「PHPほんとうの時代」編集部へ、コラム用の写真を宅配便で送る。

99/12/05
 エニックスのプロットが完成し、編集部へファックスで送る。

99/12/03-04
 エニックスのプロット書き変えをやる。金曜までに書き上げる予定だったのに。

99/12/02
 神保町の小学館で、新企画社スタッフ3人と、小学館スタッフ3人を交えて次回企画の打ち合わせをする。

 帰宅後、車で近所の大型家電店へ行き、MOディスクを買ってくる。いっぱいになってしまったハードディスクの中の使わないファイルをMOに移動させるためだ。何しろ今どき HDD 2基で合計 6.6GB しかないから窮屈でしょうがないのだ。
 もっと容量の大きなドライブに変更したいんだけど、こんな忙しい時期に下手に環境を変えてトラブルが起きたら大変なので、今はそっとそっと、ハードは絶対に改造いじらず、ケーブルの抜き差しもせず、怪しいソフトのインストールなどもしないで、ひたすら安定動作を願っているのであった。

99/12/01
 2000年まであと1ヵ月を切った。1994年に購入した我が家のメインマシンは大丈夫なんだろうか。雑誌の付録CD-ROMに入ってた、2000年問題診断プログラムによると、OSはWin98だから問題なしだったんだけど、BIOS がOKともNGとも表示されない。何しろうちのパソコンは、コンパックに吸収合併されちゃったあの DEC 社製で、マザーボードもオリジナルだし、診断プログラムも診断のしようがないのかも知れないなぁ。

 睡眠時間が不規則になってしまったからか、ちょっと頭痛がするので、気分転換に柴又名画座を上映。本日は WOWOW で放映されたフランス映画 『ミミ』 を見た。 comment and picture

 夜、明日の打ち合わせのための、新企画社の次の企画のプロットを組み立てる。

 それにしても、年末であらゆる締め切りがクロスしてきている。1ヵ月くらい前までは、12月になれば余裕ができる見込みでいたんだけど、それどころじゃないっス(汗)。


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