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monologue
< または日記 の・ようなもの >
2003.06


03/06/28
 午後、車で武蔵関駅近くのお寺へ向かう。友人で映画監督であるI関くんのお父様が亡くなり、お通夜に出席するためだ。ぼくはそのお父様とは、学生時代にお宅に何度か遊びに行ったときにお会いしたくらいなのだが、I関くん本人にはとても世話になっているので、ぜひとも出席したかったのだ。享年77歳だというが、最後まで現役で仕事を続けていらっしゃったということで、たくさんの仕事仲間や友人が弔問に訪れていた。ぼくも歳を取ってもこんなにたくさんの友人に囲まれていたいなァ

 20:30、帰宅後、しんみりした気分で『マジック・マスター』次回シナリオ第7稿を執筆。今回は奇しくも『マジック・マスター』も、しっとりしたちょっぴり悲しいお話なのだ。でも最後には感動して明るい気分になれるのでご安心を!

 28:32、完成したシナリオをファックスとe-mailでN川さん宅へ送る。

03/06/27
 午後、晴れたので軽く車をいじる。まだまだ手を加えたい部分は多いんだけど、今日はほんの少しだけ。

 19:00、車で大江戸線蔵前駅へ行く。そこで「少年ガンガン」編集のN川さんと待ち合わせ。いつもの谷中のジョナサン上野桜木店へ移動して、『マジック・マスター』次回シナリオ第6稿打ち合わせ。これでディティールの調整もだいたい終わり、後は最後の微調整をすれば、ほぼ決定稿となる見込みができた。

03/06/26
 午後、スターシールド加工の終わった車を受け取りにディーラーへ。期待通りボディはピカピカになっている。1年半前に施工したポリマーシールドよりも表面がガラスのように滑らかになっている感じだ。汚れが付着したら自分で落とせるメンテナンスキット付きというのもありがたい。
 代金は多少サービスしてくれたけど、定価はスターシールド13,000円+技術料47,000円=合計60,000円也。ダスキンの車内脱臭と除菌がそれぞれ4000円と2000円。なかなかの出費である。いいのか、こんなにお金を使って!? 今は連載1本と読み切りしかやってないのに。

 帰宅後、『マジック・マスター』次回シナリオ第6稿を執筆。

 26:34、完成したシナリオをファックスでN川さん宅へ送る。

03/06/24
 10:00、珍しく早く起きた。実はいつもの東京三菱自動車販売葛飾店に、車のボディコーティングの予約を入れてあったのだ。簡易コーティングではなく、スターシールドという、新車時に施工した場合5年間ワックスがけ不要の保証付きという本格的なコーティングである。ぼくのパジェロはディーゼル規制であと2年半しか乗れないので、実質もう1度もワックスがけする必要はないということなのだ。
 ボディコーティングは、1年半前にボンネットの再塗装をした直後、近所のJOMOステーションで、2年間ワックスがけ不要のポリマーシールドというものを施工してあった。ところがそのJOMOが今年1月に閉店してしまい、次は頼めなくなってしまったのだ。
 それで今回はディーラーに頼むことにしたのだが、実は最初は断わられてしまったのだった。
「旧車ですと保証書が発行できませんので……」
 まあディーラーならではの言い分である。しかし「保証書はいりませんから」という条件で無理矢理頼み込み、施工をお願いしたのだった。
 それと、ついでにエアコンクリーニングと、ダスキンの車内脱臭・除菌も依頼した。受け取りは明後日。結果が楽しみです。

 13:00、仮眠後、起きてすぐに『マジック・マスター』次回シナリオ第5稿の執筆の続きを行なう。

 15:00、完成したシナリオをファックスで編集部へ送る。

 19:00、渋谷のウイザードインで「少年ガンガン」編集のN川さんと待ち合わせ。監修者の柳田昌宏氏、プロマジシャンの林敏明氏に、先ほど送っておいたシナリオ第5稿の監修をしていただく。今回もマジックシーンに関してはほとんど問題ナシ! 柳田氏からは、内容的にも「面白い!」と評価をいただく。最近、なかなか調子がいい『マジック・マスター』であった。

 20:30、ウイザードインを辞し、N川さんと一緒に、いつもの喫茶室ルノアールで、ストーリー面の打ち合わせを行なう。こちらも打ち合わせは順調に終わった。

03/06/23
 19:00、JR新宿駅南口で、昔の映画仲間と待ち合わせ。仲間のひとりで映画監督の今関あきよしくんが、先日、映画のロケハンのためにロシアへ行って来たので、その土産話を聞かせていただこうという口実の飲み会である。
 昨年暮れの『MOMENT』DVD化記念の上映会以来、ネットでの掲示板連絡網ができ、何かにつけて、有志での小規模な集まりが続いているのだ。
 今回の参加人数は、ぼくを含めて8人。隠れ家のような飲み屋さんで、チェルノブイリの放射能汚染の話から、お約束のワイ談まで、話が尽きることはなかった。
 24:30、店を出て、終電に間に合う人たちが新宿駅へ急ぎ、ここで1次会はお開きとなった。ぼくは新宿御苑まで歩いて、そこからタクシーを拾って帰宅。その後は、女性1人と男性3人が最後まで残り朝までカラオケを歌っていたらしい。

 25:30、帰宅後、『マジック・マスター』次回シナリオ第5稿を執筆。

03/06/22
 21:00、車で八幡山駅前へ行き、電話でN川さんを呼び出し、いつものジョナサン高井戸西店で、昨日送っておいた『マジック・マスター』次回シナリオ第4稿打ち合わせ。

03/06/21
『マジック・マスター』次回シナリオ第4稿を執筆。

 深夜、完成したシナリオをファックスでN川さん宅へ送る。

03/06/20
 仮眠を取っただけで、『マル暴鑑識官』原作第4話を執筆。

 16:42、ようやく原作が完成。ファックスで編集部へ送る。

 19:30、「週刊漫画ゴラク」編集部のK口氏から電話があり、開口一番「今回もいい出来ですねェ!」と言われ、正直、ホッとした。今回のネタは処理がかなり難しいものだったから、少なくとも3稿くらいまでは改訂する覚悟だったのだ。
 22:30、『マル暴鑑識官』の原作が1発OKとなったのに気を良くし、その勢いで『マジック・マスター』次回シナリオ第4稿の執筆に取りかかる。

03/06/19
 終日『マル暴鑑識官』原作第4話を執筆。

03/06/18
『マル暴鑑識官』の箱書きが続いている。うーむ……。と、悩んでいるばかりだったところへ、ようやく光明が見えてきた!!

 15:30、と、そこへちょうどタイミング良く、ポストに「週刊漫画ゴラク」の『マル暴鑑識官』第3話掲載号が届いた。
 自分の原作がマンガ家さんによってどう作品化されているか、この瞬間がマンガ原作を書いていてもっとも楽しみな時なんだよね。
 さっそく読んでみると、前回にも増して作画の田中つかさ氏の筆に勢いがあり、キャラクターもイキイキして実に素晴らしい出来となっている。元々、田中氏はコマのメリハリとテンポの出し方がうまいマンガ家さんだけど、今回さらに強く感じたのは、田中氏は、原作の意図を完璧に汲み取った上で、さらにそれを自らの作品リズムの中に消化する力が素晴らしいということだ。
 今まで里見桂さんと長年コンビを組んで仕事をさせていただき、里見さんからも実に多くのことを学ばせてもらったが、今回の仕事でも、田中氏からはぼくが原作者として学ぶべき点がいくつもありそうで、これからが楽しみだ。

 21:00、ということで、勢いがついたところで、ようやく原作シナリオの執筆に取りかかった。あとはひたすら書くしかない。時間と集中力の勝負である。

03/06/17
『マル暴鑑識官』の箱書きが続いている。うーむ……。
 時々、気分転換にネットオークションに出物がないかと検索をやったりして、ふと気づくと、いつの間にか2〜3時間もたっていたりして、いかんいかん!!

03/06/16
「週刊漫画ゴラク」の『マル暴鑑識官』第4話の箱書きを始める。箱書きというのは作品全体の話の展開を大まかに組み立てる作業のことである。1枚の紙をマス目で区切り、そこに作品全体の流れを書き込んでいくことから箱書きというのだ。ここで起承転結や伏線の入れ場所などをだいたい決めることで、感情的な起伏や情感も見えてくる。
 基本的なアイデアは大体まとまっていたとしても、この箱書きの作業がいい加減なまま原作シナリオの執筆に入ってしまうと、作品全体の焦点がぼやけた平板な作品になってしまうのだ。
 今回はテーマはすんなりと決まったものの、その処理に苦戦し、箱書きで苦しむことになった。本当は、今日にはもう原作を完成させていなければならなかったのに……。

03/06/15
『マジック・マスター』次回シナリオ第3稿を執筆。

 15:25、完成したシナリオをファックスでN川さん宅へ送る。

 23:00、車で八幡山駅前まで行き、電話でN川さんを呼び出し、いつものジョナサン高井戸西店で、先ほど送っておいたシナリオ第3稿の打ち合わせを行なう。今回は、出だしで苦しんだが、第2稿以降は順調に内容がまとまりつつある。

03/06/10
18:00、渋谷のウイザードインで「少年ガンガン」編集のN川さんと待ち合わせ。監修者の柳田昌宏氏、プロマジシャンの林敏明氏に、昨日送っておいた、シナリオ第2稿について再度、マジックシーンの監修をしていただく。
 今日はさらに、目の前でこの話に登場させる予定のマジックを実際に林氏に演じていただき、それをFOMA P2102Vの動画撮影機能で撮影する。今までは自分の目で見て紙にメモしていたのだが、それだとどうしてもディティールの部分は記憶が曖昧になってしまい、結果シナリオの記述も曖昧になる。しかし最近はこの FOMA の動画撮影機能を活用しているおかげで、そうした心配もなくなりとても重宝している。FOMA P2102Vは『マジック・マスター』執筆の秘密兵器なのだ

 20:00、ウイザードインを辞し、N川さんといつもの公園通り沿いの喫茶室ルノアールで打ち合わせ第2部を行なう。

03/06/09
『マジック・マスター』次回シナリオ第2稿を執筆。

 25:40、完成したシナリオをファックスでN川さん宅へ送る。

03/06/06
『マジック・マスター』次回プロット第2稿を執筆。一度、シナリオ第1稿を書いたものの、まだ検討すべき課題が多いことから、一度、プロットに戻って考えを整理し直すことにしたのだ。

 18:24、完成したプロット第2稿をファックスで編集部へ送る。

 21:30、車で大江戸線蔵前駅へ行き、「少年ガンガン」編集のN川さんと待ち合わせ。いつもの谷中のジョナサン上野桜木店へ行き、送っておいたプロット第2稿について打ち合わせ。
 先日、煮詰まった状態から仕切り直しをしたのが良かったようで、ようやく基本的な設定が見えてきた。そしてそのハードルを超えたら、ふたりとも急にアイデアがポンポンと飛び出すようになり、再びシナリオの執筆に入れるところまで来た。長い道のりだったけど、やっとトンネルを抜けた感じだ。
 店を入るときは気難しい顔だったぼくとN川さんも、出るときにはホッとして笑顔になった。

03/06/03
 16:00、渋谷のウイザードインで「少年ガンガン」編集のN川さんと待ち合わせ。監修者の柳田昌宏氏と共に、次回シナリオ第1稿の打ち合わせ。

 19:00、ウイザードインを辞し、N川さんといつもの公園通り沿いの喫茶室ルノアールで打ち合わせ第2部を行なう。
 今回もいい話になりそうな手ごたえは確実につかんでいるのだが、なかなかストーリーの核となるエピソードが決まらない。結局、この日は決め手となるアイデアが浮かばず、お互いに問題点を確認したのみで、ストーリーの確定は次回へ持ち越しとなった。

03/06/02
 16:00、いつも打ち合わせに使っている谷中のジョナサンで、幼なじみの女性M弓さんと待ち合わせ。M弓さんは、ふたりのお子さんを連れて現れた。ぼくのマンガをわざわざ書店に注文して買ってくださったそうで、丁重にサインさせていただく。
 その帰途、M弓さんに教えていただいたアンティークショップに立ち寄ったところ、何と肥後の守が数種類もまとめて売られているのを発見。思わずわしづかみにしてまとめて買ってしまった(笑)。
 肥後の守というのは、戦前から昭和30年代くらいまで、子供が鉛筆を削ったり、遊び道具を作ったりするのに使っていた折り畳み式の質素な小刀のことである。ぼくも子どものころには使ったことがあり、何種類かは持っていたのだが、バリエーションは無数にあるので集めるのは、そうとうの根気と財力が必要なのだ。特に戦前の肥後の守には手の込んだ細工が施してあるものもあって、そういう物だとネットオークションでも1万円以上の値がつくこともある。
 もっとも肥後の守でそうした高値になる品はごく一部で、この日ぼくが買ったのは、駄菓子屋系の文具店などで売られていた安物ばかりなんですけどねー。

 20:00、帰宅後、先日の打ち合わせを元に、『マジック・マスター』次回シナリオ第1稿を執筆。


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